小説の中に出て来る陶芸の過程を人の生き方に例えるのは何度かお目にかかっていますが、とても素敵な表現だと思いました。
恋愛小説だけれども社会人としての知恵やヒントもたくさん詰まっていて、長年連れ添った二組のカップルがそれぞれの道を辿る事になるのですが、二組のカップルともそれぞれがお互いのパートナーをしっかり見つめている姿に好感が持てて、“亭主元気で外がいい”“うちのかみさん三食昼寝付き”的な世の互いに興味を失ったカップルにない爽やかさが残る。
不倫と簡単に片づけられない世界があると共に、切った貼ったと言うドロドロの情念でも無く淡々とした今時ぽさもある。
主人公波奈子のお相手である徹氏は代々の伝統を持つ陶芸家で芸術家である彼のセンスがとても素敵でお料理でも楽しめると思います。
ちょっぴりネタバレですが、波奈子さん徹さんは同級生だったのですが30代の後半から55歳迄の時の流れの中に自分も同年代と言う事もあり思い入れが残り、これから続く夫婦生活の励みと手本ともなり、しっかり旦那を見なくてはと反省しきりです(笑)
【 読了日:2012/01/28 】













