京都には「鴨川ホルモー」を書いた万城目さんが。松本には「神様のカルテ」の夏川草介さんが。そしてもう一つの古都奈良を舞台にした物語が誕生しました。
狐の面をかぶった着流しの不思議な男性との出会いを忘れられなくなった女子大生。それは東大寺二月堂の豆まきからでした。その狐さんの傍らには年上の素敵な女性揚羽さんが寄り添っています。
生活感の乏しい不思議な言動の狐さんに惹かれていく私の心が古都奈良の季節の移ろいの中でユーモアも交えながら描かれていきます。
そして猿沢池に落ちて狐さんに助けられたり……
軽やかな文章がいいですね。新しい才能の誕生を感じました。
珍妙な狐の面の下の素顔をめぐるお話は読んでみてのお楽しみということで、古都奈良を舞台にした恋物語の誕生を素直に喜びたいと思います。














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