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書誌データ

新書・文庫
早川書房
2000年 08月 発売
314P
9784150502416

内容紹介

酸鼻を極める凶悪犯罪研究の先進国アメリカで、心理学者は異常殺人者に共通するある傾向に注目してきた。つまり極端に自己中心的で著しく情緒に乏しく、人を魅了し操る能力に長けているのだ。彼らはサイコパスと呼ばれるが、このような人間は実はわれわれの身近にも潜んでいる―非行少年、詐欺師、暴力亭主、幼児虐待者、カルト教団の教祖として!多くの実例を通じて「良心の呵責なき者たち」の素顔に迫る戦慄の一冊。

著者紹介

ロバート D.ヘア:心理学博士・精神病理研究の先駆者。サイコパスの診断基準として自ら開発した“精神病質チェックリスト”は、世界じゅうの研究者や臨床家に活用されている。他に心理学専門の著書多数あり

目次

サイコパスとの遭遇/診断のためのプロファイル/精神病質チェックリスト/自分だけの法律/心のなかの大きな消しゴム/残忍な「お遊び」/コートのポケットから出てくる言葉/クモの巣にとらわれたハエ/生まれつき“悪い”子供/致命的な誤診/何か打つ手は

なぜ人を殺してはいけないのか。

5

 NHKのテレビ討論会で「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いが一般参加者から提示され、出演者が呆然としたことがある。当時は結構話題になり、仕込みじゃないかという噂もあった。いろんな答えがあるかと思うが「社会が成り立たないから」という単純な答えもありだと思う。

 サイコパスという用語は最近はあまり使われず、日本では反社会性人格障害(反社会性パーソナル障害)と言われているらしい。
 人を殺して何が悪い、盗みを働いて何が悪い、レイプして何が悪い、人を騙して何が悪い、とサイコパスたちは主張する。他にも様々に酷い主張をするのだが、とにかくサイコパスの主張を認めていたら「社会が成り立たない」のだ。

 この本を読もうと思った動機は二つある。ひとつは先日『平気でうそをつく人々』という本を読んだとき、「この本の中に出てくる人たちはサイコパスなんじゃないか?」と思ったから。『診断名サイコパス』を読み終えたら「ああ、やっぱりサイコパスだ」と感じた。

 もうひとつは、『悪の教典』という映画を見て、その映画に出てくる主人公が、サイコパスっぽいと思ったから。

 サイコパスはいくつもの特徴をもっているが、羅列するだけでも大変なので、一番顕著な特徴だけいうと、自分がしたいことを躊躇なくする、ということ。
 自分が考えるように社会は動いていると考えているので、世間一般で言う社会に合わせて行動を規制しようなんてことはできない。というか、なぜ合わせなくてはいけないのかが理解できない。人を殺したら、社会秩序に混乱が起きることは普通の人なら当然理解できる。しかしサイコパスにはわからない。なぜなら自分自身がまったく混乱していないから。
 
 サイコパスは病気ではなく障害だ。
 幼児期に虐待された経験を持った親が、同様な仕打ちを子どもにしてしまう、というのは後天的な精神病だがら治療の余地はあるが、サイコパスは違う。慈愛溢れる家庭内にいても、幼いころから平気で盗みや嘘を繰り返すし、小動物や、自分より幼い弟、妹を殺そうとしたりする。生まれたときからかどうかは定かではないが、物ごころついたときにはもうサイコパスなのだ。

 この本に紹介されているサイコパスたちは凶悪犯ばかりで、特に悪い奴らばかりだから、日常生活のなかに紛れ込んでいる軽度な(軽度とか重度とかいう程度の差があるのかは良くわからない)サイコパスたちのことはあまり書かれていない。軽度なのは、たぶん「平気でうそをつく人々」に出てくるような人たちなのだろうと思う。

 『悪の経典』の映画の主人公はサイコパスの特徴とほとんど一致する。作者もサイコパスを描きたかったのだと思う。ただ、終盤でライフル銃の一部が肉片のように変化し、目玉がギョロギョロして、主人公に殺人を促すシーンがあるが、サイコパスだとすると、あの幻覚は考えられない。サイコパスは病気ではなく障害だから、せん妄状態になることはない。
 
 現実問題として一番怖いのはサイコパスの犯罪を抑止する方法がないということだ。
 彼らは刑期を終えて出所した途端に、また同じ犯罪に手を染める。

 一般人は研究の進歩をただ願うしかない。 
 
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
再読レビュー
再読レビュー日 : 2013/10/08 
 今日のニュースであった。2009年10月に千葉大の女子大生が、出所したばかりの男に強姦殺害されたうえに放火されるという凶悪事件の判決で、東京高裁が「被害者は一人で、計画的な犯行ではない」として1審の死刑を破棄して、無期懲役の判決を下した。
 この犯人は出所してすぐにに前科と同様の強姦罪を繰り返すという典型的なサイコパスだ。無期だと再び釈放されることもある。その時は必ずまた被害者が出る。最高裁では1審を支持してくれればいいが…

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