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書誌データ

小説・エッセイ
飛鳥新社
2013年 08月 発売
263P
9784864102582

内容紹介

お気楽弱小吹奏楽部に新しくやってきた変人顧問“ミタセン”。超個性的なメンバー揃いのダメダメ吹部を立て直し、1年で全国大会出場、なんて豪語してるけど...そんなの無理に決まってるってば!全国500万人の吹奏楽ファンに贈る、心が元気になる青春ノベル。

おすすめポイント

トランペットをピンにしてボーリングをするような、崩壊寸前のダメダメ弱小吹奏楽部にやってきた正体不明の顧問、ミタセン。その奇人変人っぷりに振り回されながらも、全国コンクールで金賞!という大それた目標に向けて、なぜだかメキメキ腕を上げはじめる部員たち。もしかしてわたしたち、全国いけんじゃね!?

『感動とは人間の中にではなく、人と人の間にあるものだ』

3

この作品は、都立浅川高校吹奏楽部(吹部=すいぶ)2年の、鏑木沙耶と、西大寺宏敦が交互に語るという形式で展開していく。内容としては、備品の楽器にほこりが積もっているような、全くやる気のない吹奏楽部に、超変わり者の顧問が着任し、「全国を目指す!」と言い出し、練習に励むものの、危機が訪れ、その結果、結束が強まり、予選に臨む、という、コンクールを目指す系の話で、よくあるパターンである。しかし、そこを何とか読ませてしまうのは、登場人物のキャラクターの力だろう。


なんといっても、最大の立役者は、『ミタセン』こと、顧問となった三田村だろう。超変わり者のキャラクターに加え、ベンツに乗っていたりして、もしかして金持ち?なんて思っていると、自宅はお屋敷というより、迎賓館・VIP公邸・離宮とでも形容したくなるほどゴージャスな洋館という、本物のセレブだったのだ。しかも、変人であるにもかかわらず、音楽に関する能力はハンパないのである。ただし、過去にいろいろあったということもあり、「ガラスのハート」の持ち主でもある。ある理由から、自宅に引きこもってしまったミタセンを引きずりだすための、『天岩戸作戦』には笑えた。


そして、そんなミタセンに、勝手に部長にされてしまったり、部員集めをさせられたりと、さんざん振り回されてしまうのが、鏑木沙耶である。彼女は、パートまで変えられてしまうのだが、気付かぬうちに成長していく様子がうかがえる。ただ、彼女には、訳ありの父親がいて、なぜかミタセンと知り合いのようなのだ。


さらに、西大寺宏敦は、父親がオーケストラのオーボエ奏者で、母親も音大のピアノ科卒という、音楽一家に育ち、バイオリンのコンクールで優秀な成績を修めていたのだが、中学に入ると、壁にぶつかり、上位に入れなくなっていたのだ。彼は、音楽を捨て、高校では野球部でピッチャーをやっていたのだが、故障が原因で、退部していた。そんな彼は、ミタセンの「魔法の言葉」で口説き落とされ、吹部に入部することになった。


そのほかにも、好きな男子が野球部員で、野球の応援をするために入部したという、美少女1年生、茶髪でヤンキーという3年生女子、情報通の2年女子、アニメおたくの2年女子、孤独なドラマーの2年男子、美少女に一目ぼれして部活に張り切る2年男子など、個性あふれるメンバーが、話を盛り上げる。


部員たちの成長とともに、周りの人たちまで変わっていくというストーリーはよかったし、恋の話もあったりと、まさに、青春だな~と思える作品で、そこそこ感動的な話でもあるのだろうが、やはり、「ありきたり感」は否めなかった。登場人物たちと同世代の若者や、この手の作品を初めて読んだ人なら、違う気持ちになるのかもしれないが、同じパターンの作品を何作か読んでしまうと、素直に感動に浸れなかった。


ちなみに、れぽのタイトルは、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーという、ドイツ人指揮者の言葉だそうだ。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
引用文
「思春期の生徒に金管や木管をやらせると、奇蹟の起きるときがあるんだ。ある程度の才能があって、死ぬほど努力すると、信じられないことが起こる。突然、音が変わるんだ。きのうまで石ころだったものが、気付いてみると宝石になっている。いろんな生徒が自分の音を発見していく瞬間に立ち会うことは、キミにとってもわるいことではないと思うよ」  (55P)
ミタセンが宏敦を口説いた時の言葉なのだが、変人にしては、いいことを言っている。
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