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書誌データ

小説・エッセイ
文藝春秋
2014年 06月 発売
348P
9784163900773

内容紹介

舞台は京都。新聞記者・恭平は捜査情報の中に、十二年前に失踪した学生時代の恋人・雪乃の名前を見つけ、驚愕する。なぜ彼女は消えたのか?取材を進める中で浮かび上がる雪の秘密。そして物語は運命の日、祇園祭の宵山へ...。気鋭の著者が「書き終えたくない」ほどの情熱を注いだ純愛ミステリーの傑作が誕生しました。

関西弁のやり取りが好きか嫌いかに分かれる作品では?

3

作者が「書き終えたくない」と思うほど執心して書かれた作品とうたってありますが、確かに入れ込んで書かれた雰囲気は伝わってきます。


まだ主人公が大学生だった頃に、偶然知り合い、アパートに転がり込んできた謎めいた女性。

関西弁の漫才めいたやり取りとふざけ合う日々。

そして謎の失踪。


十二年の時を経て再び現れた雪野は以前謎を身にまとい、けれど純真な気持ちを主人公に伝えてくるかけがえのない女性として目の前にいた。

ところが職業柄、警察の情報から雪野がある事件の捜査上に浮かんでいることを知ります。

彼女に走られないように、ひそかに事件とのかかわりを探る主人公。

一方私生活では京都の季節季節の行事を、昔をいとおしむように訪れる二人でした。

このあたりの気持ちのこめ方が、共感できるかどうかで本書を楽しめるかどうかがわかれるところかなと。

個人的にはやや作者の感情移入が強すぎる気がして、一歩引きましたが。

(もう純愛という年代ではないもので)


ミステリーと純愛とを融合させた意欲作ではあります。

雪野が好きになれるかどうか、そのあたりが評価の分かれ目のようです。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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