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書誌データ

小説・エッセイ
光文社
2014年 09月 発売
317P
9784334929626

内容紹介

本格ミステリーの古典から最先端までを、上から下から、後ろから、そして真正面から、斬新に独自の視点から痛快に切りまくるミステリー・ファン垂涎の異色作。生け贄となったのは―ノックスの十戒、アリバイ崩し、密室殺人、逃走経路の謎、叙述トリック、レッドヘリング、図像学、ヴァン・ダインの二十則、後期クイーン問題、正確な死因、お茶会で特定の人物だけを毒殺する方法、二十一世紀本格、「見立て」の真相、バールストン先攻法にリドル・ストーリー、警察小説、歴史ミステリーおよびトラベルミステリー、さらには多重解決―。初心者からマニアまで大〓(べし)見警部が満足させます!

ミステリ界への挑戦状?

4

ミステリの世界には、さまざまなルールやパターンがある。『ノックスの十戒』とか『ヴァン・ダインの二十則』とか。この作品ではさらに、『後期クイーン問題』をはじめ、ミステリ作家たちを挑発するかのような話まで登場する。

内容紹介を読んだだけでも、頭がクラクラしてきそうだが、この作品は、まるで、ミステリの世界に挑戦状を叩きつけるかのような作品だった。事件を解決する気があるのか疑問になるような、大癋見(おおべしみ)警部をはじめ、個性豊かすぎる刑事たちが関わった事件を描いた、連作短編集である。

<国連施設での殺人>  国連施設内で、佐藤という職員が殺されたのだが、国連施設だけに、容疑者の国籍もさまざま。ところが、大癋見警部が真っ先に連れて来いと言ったのは、なんと中国人で・・・。
ノックスの十戒 第五戒 中国人を登場させてはいけない
さらにこの作品、真犯人は、別の話の中で明らかになるという、離れ業である。

<耶蘇聖誕節(クリスマス)の夜の殺人>  お正月明けに発見された死体は、クリスマスの当日の夜に殺害されたと断定された。しかし、容疑者には、鉄壁のアリバイがあり・・・

<現場の見取り図>  マンションの一室で、死体が発見される。ところが、殺された男は、隣室で張り込んでいる公安に、24時間監視されていたので、部屋は、密室状態だったというのだ。
この話、密室トリックというより、思いこみを利用した話だったなぁ。

<逃走経路の謎>  犯人の逃走経路に頭を悩ませていた猪狩管理官。事件解決の手がかりは、実は、一番身近なところにあったようなのだが・・・

<名もなき登場人物たち>  奥多摩の観光ホテルで殺人事件が発生したのだが、犯人は、まさかの登場人物たちだった。
“ニシン”と“レッド・ヘリング”の使い方が絶妙(?)な作品

<図像学と変形ダイイング・メッセージ>  都内の高級住宅街で、男性の死体が発見される。犯人が明らかになったと思ったのだが、まさかの情報が・・・
ヴァン・ダインの二十則 第十一則 使用人を犯人にしてはならない
                第十則 犯人と判明する人物は物語のなかで、大なり小なり重要な役割を 演じた人物でなければならない

<テトロドトキシン連続毒殺事件>  「テトロドトキシン」という、フグの毒を使った、連続殺人事件が発生する。大癋見警部たちは、フグ専門店から捜査を始めるが、冬だけフグを提供する店、フグの釣り人など、捜査の範囲がどんどん広がってしまい・・・

<監察の神様かく語りき>  “監察の神様”と呼ばれている監察医が発表した、驚愕の「本当の死因」とは?

<この中の一人が>  雑居ビルの中の小さな会社で、三時のお茶の時間に、経理課長が突然苦しみだして死亡する。犯人は、どのようにして、経理課長にだけ毒を飲ませることができたのか?

<宇宙航空研究開発機構(JAXA)での殺人>  宇宙航空研究開発機構の敷地内で、死体が発見される。発見場所は、完全な密室だったのだが・・・
ノックスの十戒 第四条 結末で長大な科学的説明が必要とされる小道具は使ってはいけない

<薔薇は語る>  からだのありとあらゆる『穴』(目とか鼻とか、当然、下半身のあそこにも)に、真紅の薔薇が挿してある死体が発見される。「見立て殺人」かと思ったら・・・
薔薇をこんな風に使わないで~!

<青森キリストの墓殺人事件>  青森にある、キリストの墓と言われている場所で、死体が発見される。この作品、4つの結末が用意されている。

個人的には、こういう、バカバカしい話は好きなので、非常に楽しめたが、純粋に「本格」好きの方が読んだら、ムッとするような作品かもしれない。話の内容も面白いのだが、薀蓄的な話題が豊富なのも楽しい。そして、刑事たちが個性的であるだけでなく、それぞれの役割みたいなものがはっきりしているのもいい。本格ミステリーマニアの江草刑事とか、MSゴシック体で話をまとめる万渡目刑事とか。

ミステリのルールなどを学びながら、ストーリーも楽しめる、お得な作品かもしれないが、本格好きの方にはおすすめできないかも。

  


+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
メモ
評価を☆4つにしましたが、あくまでも、「楽しさ」に対する評価で、ミステリ的要素に対する評価ではありません。
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