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書誌データ

ライフスタイル
プレジデント社
2014年 11月 発売
199P
9784833450676

内容紹介

台所で、街角で、旅先で。味の背景には思いもかけない世界が広がっている。食の雑誌「dancyu」の人気連載エッセイが本になりました。

目次

これも味のうち(乾かす―美味を招く変化/挟む―知恵と工夫の産物 ほか)/おいしさのタネ(ちくわ、かまぼこ―じんわり粘り強い/すじ―肉の屋台骨 ほか)/そこにあるもの(ストロー―いつも悩ましい/ひも―生活の友 ほか)/だから気になる(店長―店長はすごいよ/おおきいちいさい―人生の一大事 ほか)/待ちぼうけの丼(出前―待ちぼうけの丼/行列―みんなで一致団結 ほか)

雑誌に連載されている「台所の時間」というエッセイをまとめたものです。

4

食の雑誌「dancyu」の人気連載エッセイだそうです。私は読んだことがないのですが、一篇ごとにカラー写真も添えられて目にも嬉しい一冊に仕上がっています。


一つ一つは短い文章なのですが、平松さんが書くと何気ない台所や食材が活き活きしてきて輝きを増すようです。


これも味のうち

おいしさのタネ

そこにあるもの

だから気になる

待ちぼうけの丼

の五部構成で

それぞれの題名のあとに副題が添えられています。たとえば本の題名になっている「今日はぶどうパン」は「おいしさのタネ」のなかの「干しぶどう」の副題です。


「干しぶどうはけっして期待を裏切らない。噛むと、むちっと弾力のある抵抗感。そこをぎゅうと押し潰すと、かくじつに期待通りの濃密なうまみを放出してくれる。この単純なわかりやすさがすきだ。干しぶどうがひとを率直にさせるのかもしれない。ちいさなひとつぶに充満している、直情径行の単純さ。からりと明るい安心感がいい。」

こんな文章に出会うと嬉しくなってしまいます。そして小学校の時、ぶどうパンが出てくると先に干しぶどうだけほじくって食べてしまう子がいたなんて書かれていて、懐かしくなり「ある、ある」なんて独り言をいって家人に不信がられてしまいました。

私もぶどうパン好きです。


繊細さと豪快さを併せ持った平松さんの丁寧につづられたエッセイを読んでいると、題材の食財や台所のありふれた道具を超越した「哲学」めいたものを感じるから不思議です。

「台ふきん とにかく揉み洗い」を読んでいると幸田文さんの随筆に似た凛としたものを感じます。五年生の家庭科の授業で女先生から教わったこと、

「テーブルを拭くのが台ふきん、床をふくのが雑巾」

「台ふきんは雑巾とちがいます。いつも白いのが台ふきん」ときっぱり断言されたのだとか。いらい「台ふきんは白」が頭のなかに棲みついてしまった平松さん、日々何かに追われるように揉み洗いしたり煮沸したり漂泊したりの毎日だそうです。

続けられるのが凄いなと、感じます。

最後の「待ちぼうけの丼」にも出てきますが平松さん、とてもおいしそうに食べ飲む人だろうなと想像します。丼と一升瓶が似合う女性、なかなか貴重です。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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