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書誌データ

小説・エッセイ
幻冬舎
2016年 09月 発売
507P
9784344030039

内容紹介

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

ブラボー!!!

5

この作品は、ひと言で言えば、国際ピアノコンクールの世界を描いた作品なのだが、コンクールの最中に、事件が起きるわけでもないし、コンクールの裏側のドロドロを描いた話でもない。

この作品の主な登場人物は、4人のコンクール参加者である。
高島明石(あかし)は28歳。応募規定ギリギリの年齢である。彼は音楽に対する気持ちをふっきるために、記念受験のような気持ちで、コンクールに応募した。
栄伝亜夜(えいでん あや)は20歳。彼女はかつて、「天才少女」と呼ばれ、コンサート活動をしていたのだが、13歳の時に、ピアノの指導者でもあり、彼女の身の回りのことを全てやってくれていた母親が急死し、突然襲われた喪失感から、コンサート会場から逃げ出し、そのまま、表舞台から姿を消してしまったのである。そんな彼女は、音大の学長・浜崎と出会い、今回のコンクールに出場することになったのだ。
マサル・カルロス・レヴィ・アナトールは19歳。母親は、日系三世のペルー人である。彼は、5歳から7歳までの3年間、日本に住んでいて、その時に、亜夜と出会っていた。彼に、ピアノの世界を教えてくれたのも亜夜なのだ。そんな二人が、コンクールの会場で、10年ぶり以上の再会を果たしたのである。
そして、風間塵(じん)は16歳。彼の父親は養蜂家で、世界中を移動しながらの生活らしい。彼は、偉大な音楽家・ホフマンの弟子で、彼の推薦状まで貰っているのだ。しかしそれは、審査員たちにとっては、信じがたいことだったのである。弟子をとらないはずのホフマンが、わざわざ出向いていって指導したなどということがあり得るのだろうか。そして、彼の演奏に関しても、評価が真っ二つに分かれたのである。しかし、そんなことまで、亡くなったホフマンは、彼の推薦状の中で、予測していたのだ。
そして、風間塵は、『ギフト』だというのだが・・・

この作品の素晴らしさは、私の筆力では、とても伝えられそうもない。
コンクールの参加者たちが奏でる音楽の向こう側に見えてくる、物語や風景。そして、参加者たちの、コンクールの期間中の、心と演奏の変化が、約500ページ、二段組みのボリュームで描かれていく。
参加者たちは、お互いの演奏を聴くことによって、一次予選・二次予選・三次予選・本選と進んでいくにしたがって、驚きの進化をとげていく。
特に、影響を及ぼしたのは、風間塵の存在である。ピアノを持っていないという彼の、型破りの演奏は、他の参加者のみならず、観客も、さらには、否定的だった審査員たちまでも魅了していく。

「天才少女の復活劇」という、好奇の目にさらされ、恐怖心に襲われていた亜夜の気持ちも、風間塵と出会い、彼の奏でる音楽を聴くことによって、どんどん変化していく。

音楽との区切りをつけようと思っていた明石も、音楽に焦がれ、切望する、自分の気持ちに気付いたようである。

マサルも、亜夜との再会、そして、風間塵という少年との出会いによって、ますます、天才性に磨きがかかったようだ。

そんな彼らの演奏や内面が、本人だけでなく、周りの人たちの目や耳を通して描かれていくのだ。そして、ホフマンが、風間塵のことを『ギフト』だと言った意味もわかってくる。

風間塵という少年は、まさに、「神様に愛された子ども」なのだろう。彼は、師匠であるホフマンと約束していた。「音楽を、広いところに連れ出してみせる」と。

コンクールというと、結果ばかりに注目していたが、そこに至るまでに、こんなに厳しい過程があるということを、初めて知った。

音楽の素晴らしさが、ものすごい迫力で伝わってくる、読めば読むほど惹き込まれていく作品だった。

読み終わって、スタンディングオベーションという感じである。




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このブクレポへコメント

p-mamaさんがこのブクレポにコメントしました

p-mama
p-mamaさん2016-10-20 12:38:48

もう読まれたんですね❗うらやましいです。最近蔵書が溢れぎみで、電子書籍で読むか、まず図書館の貸し出しから片付けていくか、迷ってます。

まーち
まーちさん2016-10-20 13:09:40

図書館の予約の順番が、予想外に早く、幸運にも読むことができました。中を見たら、二段組みでギョッとしたのですが、あまりにも面白くて、あっという間に読んでしまいました。

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