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“言葉”に秘められた“余白” » « 新作的な続編?
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書誌データ

小説・エッセイ
宝島社
2016年 11月 発売
334P
9784800262370

内容紹介

絵画教室をやめて以来、大学で約十年ぶりに再会した優希と淳之介。旧交を温める二人だったが、絵の講師の息子だった「タケシ」という人物について、それぞれ記憶が書き換わっていることに気づく。タケシのことを架空の人物と思っていた優希と、有名スポーツ選手と勘違いしていた淳之介は、タケシの幼馴染・京香に連れられ、心理学の専門家・晴川あかりのもとを訪れる。「虚偽記憶」現象の原因究明を始めた四人が辿りつく真相とは―。

記憶をめぐる、切なすぎる物語

4

東京の大学に入学したため、高知から出てきた新美優希は、大学内で、岡本淳之介と、偶然の再会をはたす。
彼女たちは、小学生の時、高知市内の、同じ絵画教室に通っていたのである。

昔を懐かしむ二人だったが、「タケシ」という人物についての二人の記憶が食い違っていることに気付く。
淳之介の中では、講師の息子である「タケシ」は、有名なバレーボール選手の「小田健志」であるのに対し、優希の中では、「タケシ」といえば、「キングのだいぼうけん」という絵本の中の、「ナガサカ・タケシ」という、チェスの王者であり、講師の息子は、別の存在だったのである。
しかも、優希は、教室が火事で燃えてしまったことも覚えていなかったのだ。
これは一体、どういうことなのか?

二人は、中学生クラスの生徒なら、「タケシ」とつながりがあるのではと考え、油絵の全国コンクールで金賞を獲った、吉江京香という女性を思い出す。
フェイスブックを通して、彼女に連絡をとった二人は、彼女と対面し、自分たちの記憶にまつわる事情を説明する。
すると京香は、自分も通っている、カウンセラーの晴川あかりの所に、一緒に行ってみようと言うのだった。

晴川に、記憶の食い違いについて、心理学的な説明を受けた二人は、「タケシ」という人物について調べようとする。
そして、幼い頃からタケシのことが好きだった京香、そして晴川も、独自に調査を始めたのである。
すると、火事で、自宅も兼ねた教室が燃えてしまった「タケシ」と先生が、東京に単身赴任をしていた父親の所に引っ越してから、「タケシ」は、まるで別人のように変わってしまったことが明らかになる。
手紙やメールで、連絡をとり続けてきた京香は、「タケシ」のつれない返事にもめげることはなかったのだが、あまりにも変わってしまった「タケシ像」に、ショックを受けるのだった・・・

この作品、優希と淳之介の記憶にまつわる話なのかと思ったのだが、メインは、京香の記憶の方だった。
火事の時の、ある事情のために、苦しみ続けてきた京香。
そして、その火事が、二人の運命を狂わせることになってしまったということが明らかになる。

晴川は、タケシの気持ちを尊重しようとしたのだが、気持ちがおさまらない京香に、タケシがどうしても隠しておきたかった、彼に関する、本当の秘密を明かすのだった・・・

優希と淳之介の記憶が書き換えられていた、本当の理由、そして、タケシが京香に、最後まで隠しておきたかった秘密が明らかになるのだが、それは、あまりにも切ない話だった。
まさか、そういう作品だったとは、という感じである。

人間の記憶の危うさについて考えさせられるとともに、記憶をめぐる、あまりにも切ない物語だった。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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