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書誌データ

人文・社会
中央公論社
1991年 01月 発売
235P
9784124028157

素っ気ない印象

4

マンガ日本の歴史第15巻 中世篇3「源平の内乱と鎌倉幕府の誕生」


序章で壇ノ浦の合戦の様子と平家滅亡が描かれるが、第1章からはさかのぼって1180年頃の様子が描かれる。

平家の総大将・平清盛と後白河法皇は事あるごとに対立していたが、平氏への不満も各地で沸騰し始めたと睨んだ法皇勢力は、ついに平氏追討の令旨を以仁王が発するに至る。

各地の源氏勢力がそれに呼応した、ということは相当に不満もたまっていたのだろう。

伊豆に流され20年も不遇をかこっていた清和源氏の嫡流・源頼朝もその一人だった。

有名な富士川の合戦で水鳥の飛び立つ音を夜襲と間違え、平氏勢力が尻に帆かけて逃げてった後、義経も匿われていた奥州藤原氏の元から馳せ参じ、ここに初めて(異母)兄弟が相まみえた。

と、しかし、すぐには事は成就しない。以仁王たちは捉えられ処刑される。

頼朝も鎌倉に居て関東の地固めに専念する。

一方、清盛は息子らに後を託して波乱の生涯を終える。

その間隙を縫ってのし上がったのは木曾義仲であった。

俱利伽羅峠の目覚ましい活躍から一気に京に上るが、暴れ放題の振る舞いに頼朝は義経・範頼兄弟を差し向け、義仲追討を命じる。

そして兄弟はそのまま平家追討へと突っ走る。

一の谷の合戦、屋島の戦いからひと月余りで、西国の壇ノ浦にて決戦の日を迎える。

潮目が変わったのを境に、押されていた源氏が逆に平氏を追い詰め、ついに平氏は壇ノ浦にて入水し、滅亡とあいなった。

平家総大将、平知盛も「見るべきほどのことをば見つ 今は自害せん」と海の藻屑となったが、この時知盛34歳。わずか三十有余年で「見るべきほどのことをば見つ。」と慨嘆するほどに敗走に次ぐ敗走を重ねた平氏の命運を彼は一人で背負っていたのだろうか。


というここまでの激動を110ページ余りで描いている。残りの100ページほどで、義経追討と鎌倉幕府成立を描くのだから、あれよという間もないくらいに歴史上の大どんでん返しが起こってしまっている。

俱利伽羅峠も義仲の最期も、一の谷や屋島の合戦も、義経の追討も素っ気ないくらいに簡単に描かれるが、素っ気ない、と感じるのは、この短い期間のあれやこれやを描いた作品をいくつかは知っているからだろう。

例えば手塚治虫の『火の鳥・乱世編』では600ページ近くにわたってこの源平合戦と義経の死までが手塚流に描かれている。

高校の古文で習っただけの『平家物語』では「敦盛最期」をうっすらとだが覚えている。

同じ中央公論社のマンガ「日本の古典」で3巻にわたって描かれた『平家物語』(横山光輝)も詳しくこのあたりが描かれている。

そして何より木下順二の戯曲『子午線の祀り』がワタシには特に印象深い。

開幕、宇野重吉の「読み手A」がひたひたと語るその口調とその言葉とに、一気に平家滅亡の時へと誘われ、実はよく分からなかった内容ながら、その世界に引き込まれてしまったのはもう、35年以上も昔のことだ。子午線を通過した壇ノ浦付近で潮目が逆になる。その一瞬がまるでブラックホールのように源氏も平氏も飲み込んでいくかに思える壮大な演劇で、言い知れぬ感動を覚えたものだった。初演時のキャストの内、新中納言・平知盛は嵐圭史(前進座=歌舞伎)、九郎判官義経を野村万作(狂言、野村萬斎のパパ)、影身を山本安英だったのは記憶しているが、他は・・・?

この劇をまた観てみたい、とこのマンガを読んで思ってしまった。

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