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書誌データ

小説・エッセイ
集英社
2017年 02月 発売
141P
9784087710540

内容紹介

千景とまゆ子。高校の同級生である二人は十年ぶりに再会し、思いがけず一緒に暮らすことになる。薬剤師の千景は、定年退職した大学の「先生」の元を訪れては、ともに線虫の観察をする日々。スナック勤めのまゆ子は、突然訪ねてきた「先生」の孫と、カタツムリの飼育を巡り、交流を深めてゆく。そんな中、高校時代の友人の結婚式が近づき、二人はかつての自分たちの「深い関係」と「秘密」とに改めて向き合うことになる。そして...?「生」と「性」のままならなさを印象的にすくい上げるデビュー作。第40回すばる文学賞受賞作。

すばる文学賞受賞作

3

すばる文学賞も四十回目だそうでその受賞作、読んでみました。

作者は北海道在住の1983年生まれの薬剤師をされている女性だそうです。


物語は内容紹介にあるように、高校の同級生だった二人、千景とまゆ子が偶然に出会い、千景が一緒に住めばと誘って(あとでなぜそう言ったのか自分でも不思議がるのですが)同棲ではなく同居がはじまります。

千景は薬剤師として調剤薬局に勤めていて、まゆ子はバイトで知り合いのスナックに働きに出ているようなのですが実態は千景にはよくわかりません。


ところが物語は同級生の結婚式に関する電話と、それとは別にたずねてきた少年とによって動き始めます。

少年が携えてきたのは、飼育ケースに入った二匹のカタツムリでした。

実は千景の大学時代の恩師で今も出入りしている引退された教授のお孫さんでした。平日にふらりと現れる何か問題を抱えていそうな少年とまゆ子は付き合い、買い物や動物園に出かけるようになります。


そのあたりから徐々にわかってくるのですが、今はやりのと言ってしまえばあれですが「トランスジェンダー」を取り上げた作品なわけです。

ところがこの作品の良さというか当時者がそれほど深刻がっていないというか、困ってはいるのですが悩んでぎりぎりしているわけでなはいところが作者の余裕というか人柄というか、作品世界が柔らかに広がっていく結果になっていて、読みごたえがあります。


この作品は単に心が女で姿が男だとか、心が男で姿が女だというような、はっきりした例を取り上げて物語を創ろうではなく、誰にもある不確かな部分や想いまですくい上げて、おなじステージで考えようとしているところがあって、それらが伏線を張りながら進められるストーリーの進行と無理なく溶け合って春見さんらしい世界をふっと見せてくれる(まだまだ未完成の進行形ですが)佳作になっていると思いました。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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