ブクレポ
ブクレポってどんなサイト?
login_header
新規登録(無料)
login_header
ようこそゲストさん 
  • ログイン
  • ブクレポとは?
  • ヘルプ
  • ホーム
  • 本をさがす
  • ブクレポをさがす
  • ユーザをさがす
まーちさん 
50 あり!
あり!
このブクレポを評価しよう!あり!とは?
+5あり! +5あり!を取り消す +5あり! +3あり! +3あり!を取り消す +3あり! +1あり! +1あり!を取り消す +1あり!
このブクレポにあり!した人
日本にカジノは必要か? » « 試練を乗り越えて・・・
book_report_header

書誌データ

小説・エッセイ
中央公論新社
2017年 03月 発売
312P
9784120049613

内容紹介

ある晩、夫が市内のホテルで急死した。「出張に行く」という言葉は、嘘だった―。ショックを受けながらも、夫の隠された顔を調べはじめた夏葉子。いっぽう、義父母や親戚、近所の住人から寄せられた同情は、やがて“監視”へと変わってゆき...。追い詰められた夏葉子を、一枚の書類が救う!義父母、嫁家からの「卒業」を描く、「嫁」の役割に疲れたあなたに!人生大逆転ストーリー。

他人事ではない。

4

高瀬夏葉子(かよこ)の夫は、46歳の若さで急死した。
実は、夏葉子たち夫婦の関係は冷え切っていたのに加え、夫には、女の影すらちらついていたのである。
そんなこともあり、夫が死んでも、悲しいという気持ちにはならなかった。
それどころか、一人での、自由な生活が始まると思ったのである。

ところがそれは甘かった。
夫の生前は、実家の母親とは正反対の上品な義母に憧れ、舅姑と、いい関係だと思っていたのだが、夫が亡くなったとたんに、夏葉子を取り巻く環境が一変することになったのだ。
合鍵を持っている義母は、夏葉子の留守中でもおかまいなしに家に入り込むようになる。
「お線香をあげさせてほしい」と言って、あやしい人物が家を訪れたりもする。
近所の住人たちは、まるで夏葉子を監視しているかのように、さまざまな情報が、姑に筒抜けになる。
あれほど素敵だと思っていた義母が、とてつもなく鬱陶しい存在になってしまったのだ。

さらに、東京に出張だと言って家を出た夫は、市内のホテルで死んでいたのだ。
夫の浮気を疑う夏葉子の前に、サオリという女性が、線香をあげに訪れる。
その後、夫が自分で管理していた通帳から、サオリへの、婚前からの送金の事実が発覚する。
夫の親友からも、夫とサオリは、結婚してからも、プラトニックな関係が続いていたと聞かされ・・・

高級な仏壇や墓石まで買ってくれたりと、夫の両親の厚意はとてもありがたいのだが、その一方で、墓石には、自分の名前まで、赤字で掘られていたりと、なんだか、逃げ場がなくなっていくような恐怖を感じ始めるのだった。
まだ、40代半ばなのである。
子どももいない自分が、認知症の舅や、引きこもりの義姉の世話まで、一手に引き受けなければいけないのか?
自分は、「つぶしてもいい人間」と思われているのか?

そんな彼女は、母親から、『姻族関係終了届』というものがあることを聞かされる。
迷わず、その届けを出すことにした夏葉子だったが・・・

この作品、タイトルを見た時、この届けが登場するのかなという気がしていた。
先日、たまたま、それに関する話題を、テレビで見たばかりだったので、非常にタイムリーな感じだった。
しかし、届けを出して、夫の親族との関係を断ち切って、「さぁ、私は自由よ!」と終わらないところが、垣谷さんのうまいところである。

ストリートミュージシャンとの出会いがあるのだが、予想外の展開になったり、実家の父親が、とても頼もしく思えたり・・・
最後は、意外な人物の登場で、新たな関係がスタートすることになる。

読み終わってから、あらためて表紙の絵を見ると、とても深い意味があることに気付く。
東京で生まれ育った女性が、長崎という地方都市で、「嫁」として暮らしていくことの大変さが、非常に伝わってくる作品だった。

この作品は、前向きな終わり方になっていたが、私自身も、他人事ではない部分があり、自分の将来が不安になった。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
タグ
book_report_footer

ブクレポの輪

ブクレポの輪とは?

このブクレポへコメント

 この書籍のブクレポ

ブクレポはまだありません。

この書籍のブクレポを書いてみましょう!

  垣谷美雨の書籍のブクレポ

えっ!6000万?!
老後の資金がありません
4
あり!:55     コメント:0
日々が過ぎて思う事
避難所
4
あり!:45     コメント:0