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書誌データ

新書・文庫
新潮社
2004年 09月 発売
283P
9784101010175

またしても漱石を読む

3

 「漱石を読む」と言う表現はまことに的を得ている。
 「漱石の作品を読む」に終わらず、「漱石の人となりを作品を通じて読む」のだと。

 『虞美人草』で振るった手腕はまったく見せようとしない本作品。章の区切りもなく、だらだらと続いていく展開に、読み進めるのは、狭く暗い穴蔵を通るようで決して楽ではない。それでもいつしかその状態に慣れてきて考える。何のために、何を描こうとしているのか。

 暗い山の中、あるいは暗く狭い穴の中。訳も分からぬまま前を行く人の背中をただただ追いかける場面が繰り返される。世間に振り回される姿の暗喩であろうか。
 引き回されながら考える。
  
 世間の掟という鏡が容易に動かせないとすると、自分の方で鏡の前を立ち去るのが何よりの上分別である。

 そんな風に考える主人公は、やはり漱石の登場人物らしい。世間の波に上手に乗れる訳でもなく、かと言って激しく抵抗を起こすわけでもない。心の中にさざ波が起き、時折それが溢れて思い切った事をするのだが、やがて波は静まる。
 インテリだからか。世間を捨てたつもりが坑夫にも受け入れられず行き場を失う主人公の書生っぽさも、いつもの登場人物達の特徴の一つではないか。

 藤村の代わりに急遽新聞連載をする事になった作品と言う事もあり盛り上がりも完成度も高くはないが、それ故シンプルな味付けの中に漱石らしさが垣間見られる作品でした。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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このブクレポへコメント

darklyさんがこのブクレポにコメントしました

darkly
darklyさん2017-04-16 06:23:28

いいですよね、坑夫。私も好きです。

マーブル
マーブルさん2017-04-16 09:31:20

万人受けはしないかもしれませんが

darkly
darklyさん2017-04-16 11:08:45

まあ、そうですね(笑)

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