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「震災」をテーマに書くということ » « 「世界の8大文学賞」の姉妹編です。
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書誌データ

小説・エッセイ
白水社
2013年 09月 発売
210P
9784560090299

内容紹介

チリの首都サンティアゴに住む、作家志望の若者フリオ。学生時代、彼にはエミリアという恋人がいた。彼女と過ごした日々、二人が読んだ本の数々、現在フリオが書く小説「盆栽」の構想、そしてエミリアの死...メタフィクション的かつ斬新な語りと、生と死をめぐる即物的なまでの描写が胸を打つ(『盆栽』)。ある晩、絵画教室から戻らない妻ベロニカを待ちながら、幼い義理の娘ダニエラを寝かしつけるために自作の物語「木々の私生活」を語り聞かせる日曜作家のフリアン。妻は帰ってくるのか、こないのか。不意によみがえる過去の記憶と、彼と娘の未来が、一夜の凝縮した時間から広がっていく(『木々の私生活』)。樹木を共通のモチーフとして、創作と書物、失われた愛、不在と喪失の哀しみを濃密に浮かび上がらせる。深い余韻を残す、珠玉の二篇。

おすすめポイント

「ものを書くことは、盆栽の世話をすることに似ている」。創作と恋愛の不可能性をミニマルな文体で綴る珠玉の二篇。

チリの小説に「盆栽」とは

4

少し変わった印象の、あるいは印象が希薄な文体で書かれた二編の物語というべきでしょうか。

「おすすめポイント」として「創作と恋愛の不可能性をミニマルな文体で綴る珠玉の二編」とあるようにあっさりと読みやすいのですが、????となる可能性もある書き方です。


ほとんど内容紹介に書きつくされているので、感想のみを書いてみます。


恋愛とそれにかかわる思い出をあっけないほどサラリと書きとめました、という印象なのですが、フリオとエミリアというカップルがはじめてついた嘘は「プルーストを読んだ」というもので、そこで少し笑ってしまいました。というのもプルーストの「失われた時を求めて」がいかに有名で、それなのに読まれていないか、という私もふくめて共通の認識が地球の反対側でも書かれていた、ということに失笑したということで、プルーストに関しては、ブクレポのお友達何人かにお伝えしたのですが、私も同名の小説を書いたことがあってその中で主人公もその父親も「プルーストは読んでいない」と書いたのを思い出したからです。


けれど「盆栽」はあっけないほどの、けれど哀しい別離の感情を描いていて印象は鮮やかで鮮明です。痛いです。


「木々の私生活」も変わった印象の語り口で淡々と、断片的に浮かび上がるシーンと幼い子供(主人公の義理の娘)に語り掛ける自作の物語、そして妻の不在。


そこに書かれているのは樹木、ものを言わないけれどたしかに存在している木という静かで安らかである意味未知な存在を通して世界を描こうという試みだと感じます。

文学という潮流がラテンアメリカで、激しく動いていることを感じさせる一冊でした。(それに比べて日本の「文学」は、と考えてしまいます。)

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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