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書誌データ

小説・エッセイ
毎日新聞出版
2012年 03月 発売
432,22P
9784620320878

内容紹介

再生装置である「私」の数だけ本は存在する―。三百冊の本。数多の書き手と著者の言葉が響き合う幸福な書評集。

目次

人と人との出会いの火/開かれた迷いの跡/幸せな不意打ち/夢想の上下運動/海風にあおられて/本をめぐる断章/活字の函船/未来によみがえりうる言葉/読むことが、愛すること/出発の音、母なる音/遅れて採取された蜜/希望を宿した青い闇/不完全ないまを逃れて

持ち重りのする「書評集」でした。

4

じっさいに分厚くて数多くの作品、本を扱っていること、そしてその中身の深さ、厚みにやや怖れを抱きながら手にした一冊です。

現代の日本の作家さんの中でも、一番と言っていいほどの品位と知性をその文章から感じさせる堀江敏幸さん。

その分、彼のもつ品性や知性が逆照射のようにわが身に降りかかってきて、自身の貧相な言葉ばかりが浮き上がって見え、書くのがいやになる、という副作用をもたらすからです。


その堀江さんが書かれた書評集は2011年に「本の音」を出されていて二冊目になるそうです。

題名は昔見た映画でしょうか、ビクトル・エリセの『エス・スール』その一場面からとられたそうです。いわゆるダウジングで地下水の在処を探り当てる不思議な力を主人公の少女の父親が見せるシーンを思い浮かべたのだそうです。


たしかに作品の秘められた地下水脈までを探り当てようとする、姿勢が本書にはあります。


人と人の出会いの火


開かれた迷いの跡


幸せな不意打ち


夢想の上下運動


海風にあおられて


本をめぐる断章


活字の函船


未来によみがえりうる言葉


出発の音、母なる音


遅れて採取された蜜


希望を宿した青い闇


不完全ないまを逃れて


の各章にわたってタイトルだけを見ても充分に詩的な世界観が本という素材を使って語られている印象です。

私も読んで恥ずかしながらレポを書いた本もあるのですが、とうていその読みの深さや表現の巧みさで大きく取り残されてしまいます。

想か、とうなずきながら読むことが多かったです。


けれど、堀江さんに無いものを一つ上げると、毒舌というか批判めいた言葉が一つも出てこない事でしょうか。もちろん優れた作品を厳選して取り上げているのでしょうが、そして同じ作者として言いにくい部分もあるのでしょうが、「いい人過ぎる」という印象を堀江さんから受けてしまいます。

でも本当はもっと違うことも感じているのでは、とたとえば堀江さんがなされている「芥川賞」の選考会でもチラリと不満や批判をかつての開高健さんのように語ってくれたらいいのにと、おなじ選考委員でやはりほめてばかりいる印象の小川さんと合わせてやや不満に思いました。

これだけ褒めるというのも大変な才能なのですけれど……


+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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