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書誌データ

新書・文庫
新潮社
1990年 発売
365P
9784102100059

様々な思い違い

4

 ヘミングウェイと言うとこの表紙に使われている、髭面が思い浮かぶ。
 そして作品は『老人と海』。寡黙な強い男と言うイメージ。
 そしてハードボイルド。しかしハードボイルドの意味は今もってよく分からないが。

 先日読んだ『武器よさらば』でも持っているイメージと違う、と感じたが、実は逆なのかもしれない。

 前半。これは恋愛小説ではないか。切ないほどに、苦しいほどに。
 愛しているが結ばれない二人。平気な顔をして笑い、酒を飲む。が、時折感情が抑えられず、涙する。ベッドに突っ伏す。もっと一緒にいたいのに、無理に別れる。
 二人の関係性は、多くは語られない。愛し、信頼しあっているが、未来を諦めている二人。近づけず、かと言って離れることなどできない。
 ヘミングウェイは恋愛小説家なのか。

 こんな二人の設定では他の作家ならどう進展するだろう。
 乱歩ならきっと猟奇的に。
 太宰ならおそらく泣きながら心中を。
 漱石はどうする。身を引いて自殺するのか。

 後半になり、舞台がスペインに移ると、女を中心に男たちが祝祭の騒ぎに踊り始める。嫉妬。偏執。放蕩。怒り。自暴自棄。非日常の中でこそなのか。いや、日常では隠しおおせていただけで、既に持っていたのだ。暑さに、爆発しただけだ。

 これは、あらすじだけ追えば漱石の作品と言っても通用するのでは。そんな思いを抱きながらさらに読み進むと何かが違う。
 気持ちか。行動の理由となる心理や言い訳がない。
 それがハードボイルドと言うことなのかも。

 騒動と祭りが終わり物語は静けさを取り戻す。
 そして何も変わりない日常が。また同じ太陽が昇る。

 タイトル。てっきりどんな不幸があっても明日は来る、と言う希望的なものかと思っていたがこれも思い違いだった。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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