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この世に書物ほど大切な物はない » « 自分の読書への姿勢を反省する
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書誌データ

新書・文庫
草思社
2015年 06月 発売
499P
9784794221322

内容紹介

ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、トマス・ウルフ―アメリカの文学史に名を残すことになる若き作家たちを発掘し、その才能を引き出した伝説の編集者パーキンズの評伝。作家に寄り添う編集者として、時にはカウンセラーとなり、恋愛相談役となり、マネージャー、金貸しの役割まで果たした。その熱意溢れる仕事ぶりを支えたのは「この世に書物ほど大切なものはない」という信念だった。全米図書賞受賞作。

目次

第1部(本当のもの/楽園にて/生い立ち/拡張の年/新しい家/仲間たち/人格者/心のこもったささやかな援助)/第2部(信頼の危機/助言者として/悲しみの日々/女と男)

ベストセラーの生みの親

5

私は絶対に書籍の編集者にはなれないことを、本書を読んで確信
した。だって、とことん作家に付き合わなければいけないのだもの。

その作家がスコット・フィッツジェラルドやアーネスト・ヘミングウェイ、
トマス・ウルフといった、一筋縄ではいかない作家ばかりとなったら、
付き合う方の気がふれそうだ。

でも、一癖も二癖もある作家たちを見出し、作品を世に送り出した
編集者がいるからこそ、彼らの名前は今でも文学史に刻まれてい
るのだ。

その編集者こそ、マックス・パーキンズ。本書はパーキンズの評伝だ。

「ニューヨークタイムズ」の記者から、保守的で古風な出版社であった
スクリブナー社に転職したパーキンズ。宣伝部から始まったキャリア
だったが、退職者の席を埋める為に編集部へ移動したのち、それま
で若手作家に見向きもなしなかった編集部に風穴を開けた。

フィッツジェラルドだけでも面倒臭いと思うの。確かに20世紀のアメリカ
文学を代表する作家のひとりだけど、酒に溺れるわ、社交界の贅沢な
生活から抜けられないわ、長編を書くと約束しながらなかなか仕上が
らないわ、スクリブナー社からの前渡金と言う名目の借金は膨らむ
一方なんだもの。

フィッツジェラルドがパーキンズに紹介したのがヘミングウェイなのだ
が、時が経つごとにヘミングウェイはフィッツジェラルドに批判的にな
るし、でもヘミングウェイ自身は自分や自分の作品が批判されるのは
嫌いだし。

それに加えて放っておいたらいつまでも書き続けて、作品が膨大な
分量になってしまうトマス・ウルフまで抱えて、パーキンズって凄いな
と思ったわ。

そりゃ、この3人に付き合うだけでも時にパーキンズが疲れ切ってしま
うのも分かるわ。疲れ切るだけで済んでいるのに頭が下がるわ。

だって、書籍の編集者って作家の原稿を読んで、印刷に回して、校正
するだけではないのだもの。

時には励まし、助言をして、時にはプロットのヒントを与え、作品の流れ
を誘導しなきゃいけないんだもの。

フィッツジェラルドは『偉大なギャツビー』発表後に、トマス・ウルフは
『天使よ故郷を見よ』発表後に、それそれ心の問題を抱える時期が
訪れる。

その間にもパーキンズはふたりを支える一方で、女流作家の作品を
世に送り出していた。そうしたら、ヘミングウェイに批判されちゃうし。
「女流作家ばっかり構ってるんじゃないよ」って、嫉妬か。

ああ、本当に面倒臭い人たち。それでも自身が見出した作家たちを
パーキンズは見捨てないんだ。上巻はベストセラーを生みだしつつ
も、書けなくなる作家たちの間で踏ん張るパーキンズが傷ましかった。

さて、下巻ではこの3人はどうなるんでしょうか。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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