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書誌データ

新書・文庫
河出書房新社
1998年 11月 発売
--
9784309461885

信頼と愛

4

チェコの国民的作家、カレル・チャペックさんのエッセイ。


以前、『小犬の生活 ダーシェンカⅡ』という同じくチャペックさんの本をレポしたが、今回読んだ本は、そのダーシェンカとともにミンダ、イリスなどのダーシェンカ以前のワンちゃんの話や、猫の話が入っている。

ダーシェンカのお話は、『小犬の生活 ダーシェンカⅡ』で既に知っていることなのだけど、それらも含め、実に愉快なエピソード満載。他人事、と読んでいくぶんには楽しくって面白いが、本当にダーシェンカのような元気いっぱいで花壇に穴は掘るわ、ズボンには噛みついてビリビリにしてしまうわ、矢のように走っていってはカーブで曲がり切れずにいろんなものにぶつかって壊してしまうような犬を実際に飼っていたら、夜もおちおち寝られないかもしれない。

花壇の穴掘りはいくらご先祖の血とはいえ、掘りまくるのはいいが、結局シッポだけがピョコンと見えているだけになるまで掘り進み、しかもそれを引っ張ってやらないと抜けられないなんていう、第三者的には面白くって仕方ない、飼い主としては情けなくって仕方ない、マンガのようなエピソード。


また、犬と猫を比べた文章も面白い。犬は人間であれ同胞であれ、だれか観客がいないと遊び回ることはないのだが、猫はわが道を行くであって、誰が見てようが見ていまいが、何かで遊ぶときは遊ぶ、相手にしないときは相手にしないと孤高と貫く。


ダーシェンカに、まるでこどもにお話をするように語られる「ダーシェンカをおとなしく座らせておくためのお話」というのも面白い。

けど、その最後のお話は他の家にもらわれていくダーシャ(ダーシェンカの愛称)に人間についてお話をしているもので、何となく、ちょっぴり寂し気だったりする。

人間は悪(わる)だ、という者もたくさんいるが、それを信じてはいけないよ。本当にそうなら、お前たち犬が人間の仲間になんか加わってないはずさ。人間にもいくつかの種類があって、お父さんとはうまくやらなければならない。人間の群れのリーダーだから。お母さんともうまくやらなきゃだめだよ。お前に食べ物をくれたり面倒をみてくれるんだから。それからこどもともうまくやらなきゃいけない。お前と遊んだり、とにかく何かしらおもしろいことがあるんだから。

ダーシャ、お前がうちにいるんだなって、アット・ホームな気持ちになれるのは、お前が人間と一緒にいる時だけなんだよ。人間とお前を結びつけているものは、不思議で繊細な何かなんだ。その何かっていうのはね、信頼と愛なんだよ。 さあ、お行き。・・・・だって。


チャペックさん、動物への愛にあふれてた人なんだなぁ、と感じるのは、そんな文章だけではなく、玄人はだしの腕前だったチャペックさんが撮ったダーシェンカや猫の愛らしい写真(巻頭に15ページもある)からも伺える。


ユーモアと温かさにあふれたチャペックさんのお話だった。

+5あり! +3あり! +1あり!
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