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川上さん、気合が入っています。 » « とても豊かな世界を見せてくれる作品集でした。
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書誌データ

小説・エッセイ
青土社
2006年 09月 発売
249P
9784791762910

内容紹介

フィクションとは、作者と読者が互いの手の内をうかがいながら丁々発止とわたりあう、遊戯的闘争の場である。超一流の書き手にして読み手が、古今東西から選りすぐった実例にもとづき、その戦略・技法の全てを具体的かつ実践的に伝授する。

著者紹介

佐藤 亜紀:作家。1962年新潟県栃尾市生まれ。成城大学大学院修士課程(西洋美術史専攻)修了。1999年から2005年まで早稲田大学文学部文芸専修で講師を務める。1991年『バルタザールの遍歴』でデビュー。2003年『天使』で芸術選奨新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

快楽の装置―創作と享受における一般的な前提/フィクションの「運動」―読み手が反応するのは物語ではなく記述である/ジャック・ワージングの困惑―物語にはどのような役割があるのか/楽興の時―作者が全てをコントロールできるとは限らない/燭台なしの蝋燭―言葉は本当に通じるか/通じなければならないか/かくて詩人は追放される―小説は哲学上の真を語らない/誰も一人では語り得ない―複数の語り、複数の声/ディエーゲーシス/ミメーシス―声の様態に関するタクティカルな考察/単声による肖像―作例一。ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』/殺人者のファンシー・プローズ―作例二。ナボコフ『ロリータ』/国民作家の悲劇―作例三。笙野頼子『水晶内制度』/作品が全て、人間は無―結びに代えて

小説の戦略、技法について

4

佐藤亜紀氏が実例を挙げて小説とは、どのようなものであるのか、ありえるのか、あろうとしているのか、について早稲田大学で行われた講義をもとにまとめたものです。

十二回に分けて行われた講義の様子がうかがえる内容となっています。


芸術が伝達しようとしているのは、音が作り出すリズムであり、響きであり、旋律の展開が作り出すある構造であり、その集約としての、楽曲の「形」です。」


文学も同様で、何かを訴えたくてそれをストーリーに仮託して現したのではないのだ、と述べられているように思います。

言葉を紡いで叙述される物語性が、描写される物語のなかで体験する時間や出来事からうける印象そのものが、小説の体験であろうと思います。

佐藤氏も書いていますが、なにかプロパガンダを提示しようとして作られたすじなどは「小説」の形をとった何か別の、偽物なのでしょう。


リズムという言葉で村上春樹氏が別の場所で「小説に大切なのはリズム」と発言していたのを思い出しました。

音楽のリズムとすべてイコールではないのでしょうが、言葉が作り出すリズム、それがない小説は読み手に快感を与えることは困難だとも感じます。


ドストエフスキーやナボコフの作品をあげて「物語」と「記述」の違いを説明する部分や(ほかにも「ハドリアヌス帝の回想」というユルスナールの作品も作例としてあげられています)プラトンの考察をあげて、哲学と小説の言葉の違いを説明する部分など、そのすべてを理解できるほどの頭がない私ですが(哀)刺激を受けました。


そして学校で国語を学ぶことはあっても「文学」を学ぶのはこの講義のような大学で専攻課程に進まないと無理な仕組みになっているのだなとも思いました。

まあ、面白いかどうか、感じるだけで読んでいる多くの人にとって、このようなストラテジーは頭が痛くなる無用なものなのかもしれませんが、一度このような技法や戦略に支えられた「小説」という世界観を本書で味わってみるのも、いいかもしれません。


この後、佐藤亜紀さんは「小説のタクティクス」という続編を書かれていますが、さて読んでみて歯が立つかどうか、という不安の前に私の住む町、県の図書館にはおいていないことが判明し、さて購入してまで読むべきか、迷っています。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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