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書誌データ

新書・文庫
実業之日本社
2017年 06月 発売
269P
9784408553689

内容紹介

対戦する甲子園本命校のエース優一は、かつて颯太とバッテリーを組んだ親友で...(「絶対的最後」)。高3の夏、補欠の「僕」に訪れた驚くべきチャンスとは!?(「あの日、監督がうなずいていれば、僕は―」)。“聖地”を目指し、切磋琢磨する球児たちの汗、涙、そして笑顔。野球を愛する人気作家が個性あふれる筆致で紡ぎ出す、小説6編、エッセイ2編。

大満足のアンソロジー

4

この作品は、主に、高校野球をテーマにした、6編の短編と、2編のエッセイが収録されている。

さて、どんな作家さんが、どんな作品を書かれたのか・・・?

『梅里駅前商店街の熱い風』(あさのあつこ) 地元の高校が甲子園に出場し、快進撃を続け、盛り上がる商店街。その商店街にある和菓子屋の店主と、エースとなった少年との秘話を描いた、心温まる作品。

『絶対的最後』(朝倉宏景) 強豪校の野球部に入部した優一と、都立の野球部の颯太。一緒に野球をやってきた二人が、別々の高校に進むことになったのには、ある理由があったのだ。
──自分の実力の限界が見え、親友との差を感じていた颯太。3塁塁審と、意外なつながりをみせるのも、実にうまい。

『わが家の高校球児』(荻原浩) 高校に入学して、初めて野球部に入部したという息子さんとの、野球をめぐる、ほのぼのとしたエッセイ。

『あの日、監督がうなずいていれば、僕は──』(早見和真) ある作家が語る、自分の過去。少年時代、彼は、“神童”と呼ばれていたという。いわゆる、「エースで4番」。しかし、次第に、周りの少年たちに追い抜かれていった。野球の強豪校に入学したものの、常に補欠。そんな彼に、絶好調の時が訪れ・・・

『カープレッドよりも真っ赤な嘘』(東川篤哉) この話は、この本の中で、異色である。というのは、高校野球の話ではないし、しかも、ミステリなのだ。
東京近郊では、野球観戦に訪れたファンが着用している、お宝ユニフォーム(直筆サインが書かれていたりするもの)を狙う、襲撃事件が多発していた。その事件を利用して、カープファンの男性を殺害した男。警察は、一連の襲撃事件と同一犯の犯行と考えていたのだが、ベースボール・バーで聴き込みをしていたところ、カープファンの女性が、予想もしなかった推理を繰り広げ・・・
──この話を読んだ後、書かれていたことを、思わず確認してしまった。

『空くじなしの宝くじ』(宮下奈都) 福井県在住の宮下さんが語る、高校球児への想いを綴ったエッセイ。

『肩車の権利』(額賀澪) 諒太が通う高校では、開校以来初の、ドラフト指名候補選手が出た。それは、諒太の幼なじみである櫛屋だった。かつてはバッテリーを組んでいたものの、どんどん実力の差が開いていった二人。ドラフト当日の、二人の揺れる胸のうちを描いた話。

『甲子園に帰る』(須賀しのぶ) 父親の「奉天に行く」の一言で、静岡から満州に移り住んだ次郎。彼は、野球部に入部したものの、部員たちの野球に対する思いや考え方は、本土の人間とは、全く違っていることに愕然とする。しかし次郎は、なぜ、自分は甲子園を目指すのかということを考えなおすことになり・・・
──昔は、満州国にも、甲子園の予選があり、代表校が、甲子園に出場していたということを、初めて知った。

どの話も、短編とは思えないほど、読みごたえ十分で、大満足の一冊だった。
アンソロジーで、ここまで満足感を得られる作品は、なかなか珍しいのではないだろうか。

夏の甲子園の地方予選も始まっている。
時代はどんどん変わっていっても、野球というのは、なぜか、ドラマになるスポーツだと、あらためて思った。


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