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書誌データ

小説・エッセイ
講談社
2017年 05月 発売
340P
9784062205757

内容紹介

人工人格家電の自殺疑惑、非実在キャラクターを殺したと主張する被告人、雇用を迫る対人支援用ロボット。起こりえない事件を解決するため男たちは燭台に火を灯す。それは「真実を映し出す」と語り継がれる、フォマルハウトの三つの燭台。

どこまでが現実なのか?

3

この作品は、『フォマルハウト』という謎の燭台をめぐる、SF小説である。
それは、

「三つの燭台に火を灯すとき世界が終わる  光に圧殺されて闇が息絶えるからである」

と書かれた、3台の燭台なのだ。
さらに、燭台は、1台でも、機能を発揮するらしい。

一つ灯せばその人は自分自身を知ることができるだろう。
二つ灯せば、自分ではない視線で自身を見ることができる。
そして三つ灯せば、その人は世界の真の有り様を見ることができる。

この作品、“トースターの自殺?”という、突拍子もない事件から始まる。
そのトースターの名前は“ミウラ”。(ただ単に、メーカーの名前らしい)
この作品、おそらく、近未来の話なのだと思うのだが、今よりも、もっと沢山、というか、ほとんどの家電がしゃべるようになっているようだ。
そんな、しゃべる家電の一つである“ミウラ”が、黙ったままなのはおかしいということになったのである。
パンを焼くという機能は正常であることから、“ミウラ”の人格(?)だけが失われたと思われ、自殺説まで考えられたのだが、どうやら、何者かによって、誘拐(?)されたらしいということになる。

“ミウラ”探しをするのは、“ミウラ”の持ち主である、「知能家電管理士」という、人工知能コンフリクト(人工知能たちによる争い)の解消を仕事にしている男性と、彼が借りている部屋の大家の息子で、筋金入りの引きこもり中年・太田林林蔵だ。
そんな彼らの前に、角がはえた野ウサギ、自称・ジャカロップが現れる。
ちなみに、「ジャッカロープ」という未確認動物(ツノウサギ)が、北米にいるらしい。
その兎(?)は、『フォマルハウトの使いです』と言うのだが・・・

次の話では、林蔵の幼なじみで、動物病院の院長である、伊能忠則が、林蔵の所に訪ねてくる。
彼は、裁判員になってしまったようなのだが、その裁判というのが、林蔵の隣の部屋の間借り人だった(林蔵は、離れで暮らしていて、離れの一間を、貸している)、野依十九(のよりじっく)という男性を殺したと言う、九上野依(くがみのえ)という男のものだったのだ。
野依十九は、自殺と断定されたのに、どうして殺人事件になってしまったのか?

1話ごとに、燭台が1台ずつ見つかり、不思議な出来事の“真実”が映し出されていく。
3話目で、ついに、3台の燭台が揃い、どうなるのかと思ったのだが、結末は、意外というか、ちょっと拍子抜けしてしまう感じだった。

この作品、神林作品、ほぼ初心者に近い私には、ちょっと高度だったのかもしれない。
内容は、結構大変なことが書かれていると思うのだが、会話の面白さでごまかされてしまう感じである。
正直、よくわからない話なのだが、なんだか面白くて、最後まで読まされてしまったという印象である。

この作品、どこまでが現実なのか、頭の中がグルグルしてきてしまう。
結局、誰が人間なのかさえわからなくなってきてしまうのだ。

<倭篇>ということは、続編があるのだろうか。
面白いけどよくわからないという、不思議な作品だったが、どうやら、鍵を握っていたのは、猫だったようである。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
タグ
SF
メモ
この本、装丁が凝っている。パッと見、シミのように見える小口の模様が、実は・・・?
こんなこともできるのかという感じである。
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