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書誌データ

小説・エッセイ
作品社
2014年 09月 発売
333P
9784861825002

内容紹介

半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説”。

平凡で胸に残る人生

4

1965年に発表されたアメリカの小説で、アメリカではあまり評価されずフランスをはじめヨーロッパの各国で紹介されて評価が高まった作品のようです。

内容紹介の「完璧に美しい小説」とは感じませんでしたが、丁寧で静謐な雰囲気をたたえたストーナーという大学の教師をしていた男性のいっけん凡庸で変化の乏しい、さして脚光も浴びなかった生涯を綴った作品です。
あとがきにもありましたがアメリカでうけなかったのは、主人公が生真面目で地味で華やかさに欠ける生涯を送る物語だからでしょう。
アメリカンヒーローとは真逆の生き方というべきでしょうか。

アメリカの貧しい農家に生まれたストーナーは大学で農学を学び始めますが、質素な身なりで親戚の家で住み込み朝夕手伝いをすることで最低限の住まいと食を得ることができます。
貧乏は当たり前のことで、粗末な身なりも気にならない生真面目な性格が生涯つづきます。
そして学ぶ途中で英文学に惹かれ、大学の講師として残ることを決めます。
不器用で一面頑固でもあり、妥協を自らに許さない生真面目さが災いして敵を作り、熱愛のすえに一緒になった妻とも一緒に暮らしだしてから齟齬というかお互いの違いに気づき、けれど離婚など消して考えず、ようやく授かった一人娘をそれぞれのやり方で愛し、ある意味愛しすぎて疎まれ、そんな思うようにいかない日々を暮らすしかない哀しみを綴った小説です。

それでもストーナーは教え子のひとりに、通い合うものを感じて不倫とかではなく結ばれ幸せな時を過ごすことができます。
今なら世間がどう言おうと心の通わない妻とは別れて、信じあえる才気ある女性キャサリンと一緒になることを選ぶのでしょうが、おそらくストーナーはそんなことを考えてもみなかったでしょう。

いい加減で嘘つきでもある学生、ウォ―カ―をめぐる処遇の判断でもストーナーは実直で妥協できいない性格が災いし(どう読んでも彼が正しいのですが、だから彼が支持されるわけでなないのです)あとから入ってきた後輩の教師に恨みを買い、それは生涯ついてまわります。

懸命に生きて死んでいく。なんと地味で一見意味のなさそうな生涯なのか、そしてなんと賢明で実り多い生涯だったのかと、読み終わって感じる後味の作品でした。

訳された東江さんは病を押して翻訳を続けられたそうで、あとがきで編集に協力された布施由紀子さんという方が
人はだれしも、思うにまかせぬ人生を懸命に生きている。人がひとり生きるのは、それ自体すこいことなのだ。非凡も平凡も関係ない。がんばれよと、この小説を通じて著者と訳者に励まされたような気持になるのは、わたしだけだろうか。」と書かれています。
そんなことがも胸に染みてきます。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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