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書誌データ

人文・社会
花伝社
2017年 05月 発売
397,10P
9784763408099

内容紹介

731部隊で結核・梅毒の人体実験を企画・実行した二木秀雄。戦後GHQによって免責された彼は、故郷の金沢で時局雑誌刊行を始め、政財界にも人脈を広げる。個人の一生をたどりながら、戦後に連続した731部隊の隊員たちの活動と、医療民主化の裏側での医学者たちの復権をアメリカ公文書などの新資料から明らかにする。

目次

第1部 七三一部隊の隠蔽工作と二木秀雄(ゾルゲ事件と七三一部隊の二つの接点/「悪魔に影を売り渡した男」―二木秀雄の生体実験/関東軍七三一部隊の敗戦と証拠隠滅/再編・継承・隠蔽された七三一部隊/第一次サンダース調査団への隠蔽と免責工作―有末精三と亀井貫一郎の暗躍)/第2部 七三一部隊の免責と『政界ジープ』(金沢でのGHQ工作―二木秀雄の雑誌『輿論』刊行/『輿論』『日本輿論』とCCDの検閲―天皇制と原爆・原子力/石井四郎の出頭からデータ提供とバーターでの免責へ/二木秀雄の大衆時局雑誌『政界ジープ』―免責迂回作戦/帝銀事件におけるG2の捜査妨害―七三一部隊の実質的解散)/第3部 七三一部隊の復権と二木秀雄の没落(二木秀雄『政界ジープ』の逆コース、反共雑誌化/シベリア抑留と米ソ情報戦/サムス准将の医療民主化と七三一医学者・医師の復権/二木秀雄の医薬業界への復権と日本ブラッドバンク創設/二木秀雄の出版ビジネスの謎と「政界ジープ事件」による没落)

戦犯を免責された男

4

森村誠一『悪魔の飽食』を読んだ時はかなりの衝撃を受けた。
関東軍防疫給水部本部、通称731部隊は表向きは感染症の
予防や対策などの設立されたのだが、その実態は細菌戦の
為の生物化学兵器の研究や開発に伴い、人体実験を行って
いた組織だ。

森村誠一の著作に関しては後に掲載された写真が問題視され
た。このことで731部隊の人体実験自体が捏造だとの説が一部
にはあるようだ。慰安婦問題と同じ構図なのだろうな。

加害の記憶は刻みたくないのは人間の本能なのかもしれない。
しかし、戦後、戦勝国に戦犯として裁かれた人たちがいた一方
で、GHQにより免責された実質戦犯たちがいたことは確実だと
思う。

安倍晋三の祖父である岸信介もその一人だろうし、732部隊の
中心的人物だる石井四郎もそうだろう。そして、本書が取り上げる
二木秀雄もだ。

731部隊については研究が進んでおり、本書以外にも優れた作品
となっているので詳細は省くが、この二木秀雄なる人物については
まったく知らなかったので面白かった。

研究データをGHQに提供することで戦犯としての訴追を免れた
二木をはじめとした元731部隊隊員たちが戦後も跋扈している
のだよね。

戦後に二木が創刊した雑誌「政界ジープ」が企業の不祥事をネタ
にして恐喝事件を起こした政界ジープ恐喝事件、GHQとの深い
関係をうかがわせる「日本ブラッドバンク」の設立は後々売血問題
に発展するきっかけか?

この「日本ブラッドバンク」は後年、薬害エイズ問題を引き起こす
「ミドリ十字」の前身である。

余談だが、売血については私が敬愛する故・本田靖春氏が読売
新聞記者時代に「黄色い血追放キャンペーン」を行っている。

苦しい戦後を生き抜いたり、戦中の自身を顧みて医学の世界に
背を向けた元隊員もいた一方で、二木のように戦中の人脈を
引き摺りながらも、時代の波を上手に乗り切った人もいるんだ
なと思うと複雑な気分だ。

二木の戦後も興味深く読んだが、ゾルゲが日本の細菌戦準備の
情報を掴んでいたとの話が面白かった。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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