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書誌データ

絵本・児童書
岩波書店
1967年 10月 発売
--
9784001150360

ツバメ・アマゾン・Dきょうだい鉱山会社

5

アーサー・ランサム全集第6巻『ツバメ号の伝書バト』


今回はツバメ号の兄弟姉妹4人、アマゾン号の姉妹2人、そしてドロシアとディックのDきょうだいの8人が集まっている。

本当はヤマネコ島でキャンプをしたいのだが、条件が揃うまではブラケット家(アマゾン号姉妹家)のところで過ごすのもらしくないし、とキャンプ地を探す。

ところがこの夏は日照り続きで、予定していたところではキャンプができないので、タイソン家のすぐそばでキャンプをさせてもらう。

しかしそこでは朝・夕ご飯およびお弁当(サンドイッチ)付き、と彼らの望むキャンプとは違っている。

一方、フリント船長(ブラケット夫人の弟)はまだ南アフリカから帰ってきていない。ティモシイを先に送ったというが、ティモシイって? アルマジロだろうか? けど駅には着いてないし…。


8人はフリント船長が探していた「金」をハイ・トップスで探して、フリント船長をビックリさせようとタイソン農場で不本意キャンプをしながら金鉱探しをするのだけど、アトキンソン農場にいるつぶれソフト(帽)を被っているヒョロ長いヤツも同じ目的ではないか? と敵対視する。

何冊かランサムさんの物語を読んできていると、このつぶれソフトのおじさんはどういう関係かは不明だが、子どもたちにとって決して敵にはならないだろうことは予想されるが、最後の最後までどういう人物で、子どもたちとどういう関係になるのか、どういう関わりをもつのかが分からないところが面白い。しかも、その関係というのが予想を超えたものになるのだから、物語の面白さも予想を超えたものになる。


子どもたちはハイ・トップスにもっと近いところでいいキャンプ地を見つけているけど、いかんせん水がない。と、ディックが学校で水脈探しをさせてもらった経験を話すと、ティティにその才があることがわかる。ティティは一人で水のあるところを見つけて、井戸をみんなで掘り、キャンプを移動させることができるが、タイソンおばさんは火事だけはご勘弁と何度も(最初から)告げている。


キャンプ地とブラケット家の連絡は、3羽の伝書バトが担っている。ホーマー、ソフォクレスそしてサッフォーという名前なのだけど、ホーマーは伝書バトのことをホーミング・ピジョンということから名付けたという。また、『オデュッセイア』で有名なホメロス=ホーマーだからだろうか、ギリシャ時代の悲劇作者・ソフォクレス(『オイデップス王』など)や女流詩人のサッフォーと名付けている。ところがこのサッフォー、のんびりハトさんなのか、昼に飛ばしてもブラケット家に着くのは翌日の朝5時だったりするオトボケ鳩だ。


これまたランサムさんの物語ではお馴染みだが、偶然からロジャが鉱脈を見つける(ちょっとしたアクシデントが物語を回転させる、という意味でお馴染み)。色めき立つ子どもたち。みんなして掘り、精錬までして「金」であることを確認しようとする。ここでその能力を遺憾なく発揮するのはディックだ。フリント船長の蔵書から科学の本を借り出し、百科事典も検索して、どうやったら金の精錬ができるかを考え実行する。

しかし結果は・・・?


更に、最後まで気が抜けないのもランサムさんの物語術で、恐れていた火事が起こってしまう。

子どもたちも必死で消火活動をするが、そこで大活躍するのがつぶれソフトのおじさんと、のんびりピジョンのサッフォーだった。

精錬作業でクタクタの子どもたちが火事に気付いた時にはもうちょっとやそっとの火事ではない状態だった。つぶれソフトおじさんはジョンたち年長者4人とキャンプ地に残るAB船員たちを救いに駆け出す。

一方、火事をブラケット家に知らせるために放たれたのは、その時一羽しか残っていなかったサッフォー。ところがこいつが矢のように飛んでいき、帰宅したばかりのフリント船長に急を告げることに成功した。


火事は子どもたちの火の不始末ではない。出火場所が全然違うからだ。

そして鎮火作業の後、フリント船長は、つぶれソフトおじさんに親しく手を上げているじゃないか? え? ティモシイってアルマジロじゃなくって・・・(これ以上はネタバレ)。


最後はナンシイが、フリント船長に夏休み中は外国に行かないで、8人と遊ぶことを約束させて大団円となる。


とにかく面白い冒険物語。

あいつは敵、と思ったら敵だし、そんなことやっちゃ大変なことになるよ、ということをやってしまうという、子どもは子どものまんまが描かれている。

大人が読みながら分かったような顔をするんじゃなくて、自分の子ども時代を思い返すがいい。

携帯電話(あるいはスマホ)のない時代のアナロク通信の面白さ、かかってしまう時間の長さは、今の時代の子どもたちには実感できないかも知れない。

+5あり! +3あり! +1あり!
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