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書誌データ

新書・文庫
角川書店
2010年 01月 発売
669P
9784043593040

内容紹介

「憶えてるよ」僕は正気を取り戻した。「スープも人の感情もいずれ冷めてしまうという一行だね」「本気で書いたんでしょう?」「本気だよ」「必ず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ」「真理だ」「その真理がくつがえるんです」。洗練された筆致と息をつかせぬリーダビリティで綴られる、交錯した人間模様。愛の真理と幻想を描いた、大傑作長編。

読み通しました。

2

無用に長いです。500ページあります。

さすがの佐藤正午さんですから、文章は読ませます。展開がどうなるのか、といつの間にか読み終えて、さて何が書いてあったのかな、とぼんやり考えてみてどうもまとまらな印象しか残りませんでした。


ですから個人的な印象としては「洗練された筆致」はうなづけて「息をつかせぬリーダビリティ」もそうかなと感じ「交錯した人間模様」は無用に作者が混乱させているだけと感じ、最後の「愛の心理と幻想を描いた、大傑作長編」という評価には大いに首をひねり、違うでしょとつぶやきます。


物語はバリ島に旅行に行く夫婦がまず出てきて、その旦那のほうが空港で見かけた両手に季節感に反して手袋をしている女性を見かけます。同じ飛行機に乗るようです。

妻の姉にプレゼントしてもらった(姉は懸賞で当たったので)旅行で気がのらない夫でしたがエレベーターが不意に止まり真っ暗な中で不思議な体験をして、その後覚めていた妻への愛が復活するという奇跡、あるいは不思議を体験します。

その愛を注いでもらえた妻のほうは不倫相手の作家(主人公です)に連絡をとりもう会わないでくれと言い出します。


主人公は津田伸一、これまで十冊の本を出版している作家で、読み進めていくと直木賞を受賞しており、二度離婚して現在は独身。過去に舌禍で二度干されて、奇跡的に復活したという経歴の持ち主で、趣味というか好んで行動しているのは、出会い系で女性を知り合い、そういう関係になること。

なかなか刹那的で倫理観を疑うような言動の目立つ男性、つまり負の要素の多い主人公に感じられます。

あちこちに物語は飛び、饒舌に語られる場面はその場ではなんだか納得して読めるのですが、読後?マークがつく感じの、印象としては連載中に場当たり的にストーリーと因果関係を積み重ねて言って書いた、つまり最初から綿密なプロットやストーリー無しで書いてしまった、という印象が残りました。


バリ島で奇跡を体験したのは印刷会社に勤める中という男性ですが、エレベーターで触れ合ったのが(空港で見かけたのが)石橋という手のモデルをやっている女性で(苗字しか最後まで出てきません)電話番号を書いたメモを中に渡して消えます。

その後、奇跡的に復活した愛(性衝動と実践を含む)は一カ月ほどで消えていき、中は石橋に連絡を取ります。

そして二人はラブホテルで、秘儀とでもいえる行動を再度行います。

石橋には記憶力とでもいえる不思議な能力が備わっていて、300ページほどの本なら三十分で丸暗記できるのですが、何が書かれていたか味わって読むということが出来ない。そして記憶した中身が重くのしかかってくる、という困りごとがありました。

その力を何とかしたいと、他人と手をあわせて力を譲る、あるいは移行させるという試みを重ねていて、中が適性があっていると踏んだわけです。

そして譲られた力は中のなかで「愛」として結晶し、一か月後まで有効に働く、という理屈らしいです。

その中さんが勘違いで妻の不倫相手だった主人公のサイン会に来て感激しまた会いたいと言い出し、よせばいいのに主人公は口をすべらせてバリ島旅行のことを、本当は知るはずがないのに口にします。


そんな展開の途中で複数の女性(基本的に人妻)が入れ代わり立ち代わり津田と夜を共にし、節操のない(出会い系でランダムに会って言におよぶ人に節操をもとめるほうが間違いでしょうが)生活を続け、やがてスキャンダルに巻き込まれて作家声明を絶たれてしまいます。


佐藤さんに何か願望でもあるのかなと、邪推したくなるほどの生活の乱れぶりで、どこに行くのかなと思うと石橋の力の移譲相手として主人公が名乗り出て、その結果……

というストーリーで何とか終わりにつなげることが出来た。という印象でした。


教訓   中身がなくても(薄くても)熟練の文章で小説は読ませることが出来る。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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