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書誌データ

人文・社会
生活書院
2007年 09月 発売
428P
9784903690148

著者紹介

横塚 晃一:1935年12月7日埼玉県生まれ。52年6月整肢療護園へ入園、小学6年に編入され、53年3月小学校卒業。同年4月中学校入学、54年12月児童福祉法適用切れにより退園、以後不就学。55年4月国立身体障害センター入所、56年3月同センター終了。64年マハラバ村に参加、66年関口りゑと結婚、69年2月マハラバ村を出て川崎市生田に移る。70年5月「青い芝」神奈川県連合会副会長及び会長代行。71年3月川崎市有馬に移転、同年9月長男信彦誕生。72年11月「青い芝」神奈川県連合会会長。73年10月~日本脳性マヒ者協会全国青い芝の会総連合会会長。76年8月~全国障害者解放運動連絡会議代表幹事。77年8月都立駒込病院に入院。1978年7月20日、同病院にて胃ガンのため死去、享年42歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

誰にも人間としての尊厳がある

3

1970年5月の横浜。重度の脳性麻痺児ふたりを抱える母親が、
2歳の女の子の首をエプロンのひもで絞めて殺害した。

殺人者となった母親に対し、ほどなく減刑嘆願の運動が起きた。
メディアも母親に同情的であった。曰く、日本の福祉行政の不備
の為に起きた悲劇である…と。

これに真っ向から異を唱えた人たちがいた。「青い芝の会」。自ら
も脳性麻痺者である人々の団体は、障害を理由に殺された側の
人権は無視されるのかと訴えた。

その中心人物でもあるのが、横塚晃一氏である。1978年に胃がん
により死去しているが、彼が生前に「青い芝の会」機関紙などに
書いた文章をまとめたのが本書である。

長らく絶版であったが2007年に版元を変えて復刊。1970年代の
障害者運動を知るためのバイブルでもある。

障害者も一人の人間である。横塚氏が一貫して訴えているの
はこれに尽きるのだと思う。だから、障碍者の自立を目指すの
でもあると思う。

70年代は60年代の政治の季節を引き摺った時代だ。今の時代に
読むと横塚氏の主張は時にエキセントリックで、健常者との対話
では喧嘩腰てもある。そこに多少の違和感を持つのは、私は私
の立場でしか物事を考えられないからだと思った。

障害者は障碍者の、健常者は健常者の。そして、個人がそれぞれ
に置かれた状況でしか物事が見えないことがある。その壁を超える
のは非常に難しいことではないだろうか。

ただ、横塚氏たちが優生保護法改正で障害を持って生まれて来るで
あろう胎児を間引くことに大反対したように、私は現在の出生前診断
には危惧を覚える。

命の選別を、人間がするべきではないと思うから。

完ぺきとは言わないまでも、1970年代から比べたら社会のバリア
フリーは徐々に進んでいる。それも、横塚氏たちの障害者運動が
あってこそだろう。

障害者だろうが健常者だろうが、誰もが持っているものがあると
思う。人間の尊厳だ。それを忘れた時、ナチス・ドイツお障害者
殺しや、津久井やまゆり園の事件のようなことが起きるのでは
ないだろうか。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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