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古今東西の歴史や文化が入り混じって » « テーマ競作小説「死様」の中の一作です。
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書誌データ

新書・文庫
岩波書店
2006年 06月 発売
232P
9784004310242

内容紹介

小説家は小説をどう読み、また書くのか。近代日本文学の大家たちの作品を丹念に読み解きながら、「小説の書き方」ではない「小説家の書き方」を、小説家の視点から考える斬新な試み。読むことは書くことに近づき、読者の数だけ小説は書かれる。こんなふうに読めば、まだまだ小説だっておもしろい。小説の魅力が倍増するユニークな文章読本。

著者紹介

佐藤 正午:小説家。1955年長崎県佐世保市生まれ。北海道大学文学部中退。83年に『永遠の1/2』で、第7回すばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

川端康成『雪国』/志賀直哉『暗夜行路』/森鴎外『雁』/永井荷風『つゆのあとさき』/夏目漱石『こころ』/中勘助『銀の匙』/樋口一葉『たけくらべ』/三島由紀夫『豊饒の海』/山本周五郎『青べか物語』/林芙美子『放浪記』〔ほか〕

「小説家の書き方」を小説家が考えると

4

最近、佐藤正午さんを読むことが多くなりました。

すこし癖のある、というか個性的なひねりの効いた作風というか、エッセイなどでは語り口が特徴だと思っています。


内容紹介にもあるように、近代日本文学の大家たちの作品を佐藤流に丹念に(そこでまずひねりが入ります)読み解いていく試みです。

教科書的な読みではない、何十年か作家として生きてきた佐藤正午の読み込んだ評価はどうなのか?

取り上げられた作品は、

川端康成の「雪国」

志賀直哉「暗夜行路」

森鴎外「雁」

永井荷風「つゆのあとさき」

夏目漱石「こころ」

中勘助「銀の匙」

樋口一葉「たけくらべ」

三島由紀夫「豊饒の海」

山本周五郎「青べか物語」

林芙美子「放浪記」

井伏鱒二「山椒魚」

太宰治「人間失格」

横光利一「機械」

織田作之助「夫婦善哉」

芥川龍之介「鼻」

菊池寛「形」

谷崎潤一郎「痴人の愛」

松本清張「潜在光景」

武者小路実篤「友情」

田山花袋「蒲団」

幸田文「流れる」

結城昌治「夜の流れるとき」

開高健「夏の闇」

吉行淳之介「技巧的生活」

佐藤正午「取り扱い注意」

の佐藤さんの作品も含め二十五編です。


まったく知らない作品もありますし、読んだことのない作品も多いのですが(案外多かったです)そのあたりは好みが出るところでしょう。

「雪国」では「書かれていることが、よくわからない、という最初に読んだ頃の印象と変わらない感想を持ち、良く知られた一行目の「夜の底が白くなった」という書き方についてこだわります。


「暗夜行路」は一言で言って退屈な話だと切り捨て、解説の「澄み切った目で観察された名文で書かれている」という部分を検証します。


「放浪記」では「いまは切ない私である。」という特徴的な書き方というより作者のスタンスでしょうか、を検証します。


「山椒魚」では同人誌に発表された同作を中学生の太宰治が読んで「座っておられなかったくらいに興奮した」という発言(有名らしいです、知りませんでしたが)から入っていって、飄然としていて滑稽味もあって哀しみがくる井伏の生き方ともつながる部分を考えます。


「流れる」では書かれていた「きんとんと言えば体裁はいいがいんぎんの煮豆」という一行のなかの「いんぎん」を「慇懃」と読み違えた顛末も面白く書かれていて、ユーモラスです。作家でも読み間違えることがあると考えるとなんだか愉快で、読み手としては人の悪い話ですが。

」「いんぎん」は慇懃ではなく「隠元豆」のことで栗を使わないきんとんもどきの意味なのでした。


取り上げられた作品を本書を片手に読んでみると、また違った楽しみ方ができるか、と思います。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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