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書誌データ

小説・エッセイ
実業之日本社
2017年 09月 発売
409P
9784408537122

内容紹介

北海道東部に位置する屈斜路湖。アイヌの木彫り作家・平野敬蔵と中学3年の孫娘・悠の家に、尾崎雅比古と名乗る若い男が訪ねてきた。「弟子にしてください」と懇願。初めは煙たがられていたが、敬蔵から木彫りを教わり、山に入るようになる。しかし、雅比古には誰にも明かせない過去があった。ある日、事件が起こる―。自然を尊んで生きる敬蔵、アイヌから逃げ出したい悠、自らの原点を探す雅比古。故郷とは、家族とは、今を生きることとは...。さまざまな葛藤を抱える現代人に贈る、感動のヒューマンドラマ!

アイヌの血

4

北海道の東部、屈斜路湖のほとりに暮らす、アイヌの木彫り作家・平野敬蔵。
そして、交通事故で両親を喪い、祖父である敬蔵に引き取られた、中学3年生の悠。
そんな彼らの家に、尾崎雅比古と名乗る青年が、突然訪れる。
彼は、敬蔵の弟子になりたいと言うのだが、あっさり断られてしまう。
仕事も辞め、住むところもないという尾崎。
そんな二人を、たまたま、敬蔵の家を訪れていた、阿寒湖の高級ホテルの社長である浦野がとりなし、尾崎は、浦野のホテルで、住み込みで働きながら、休みの日に木彫りを習うということで、話がまとまる。

最初は、弟子をとる気など全くなかった敬蔵だが、尾崎の熱意と、彼が入れた、美味しいコーヒーを飲むことによって、徐々に、心を開いていく。
そして、木彫りの手ほどきを受けられるようになるのだが、実は、尾崎には、とんでもない秘密が隠されていたのである。

尾崎が敬蔵の弟子になりたいと言ってきたのは、彼の、亡くなった母親が、敬蔵作の木彫りを、大切にしていたからなのだ。
母親はなぜ、その木彫りを大切にしていたのか?
敬蔵への弟子入りは、尾崎のルーツをたどる旅でもあったのだ。

一方、受験生の悠は、自分の体の中を流れるアイヌの血が嫌で、卒業後は、アイヌのことを気にしないですむ場所に行きたいと思っていた。
そのため、敬蔵の家から離れた所にある高校に進学することを考えていたのである。
そんな彼女は、ちょっとしたことから、尾崎に隠された秘密に気付いてしまう。
そして彼女は、危険な事態に巻き込まれることになり・・・

この作品全体に、アイヌの人々の、アイヌの神に対する、敬虔な気持ちがあふれていた。
敬蔵の、山や自然や動物、あらゆるものに対する祈り。
そして、そんな敬蔵と行動を共にすることによって、尾崎の気持ちも変化していく。
さらに悠も、あれほど嫌っていたアイヌの血を、誇らしく感じ始めるのだ。
その孫娘と暮らすことによって、敬蔵自身も、変わっていく。

原発に絡む尾崎の秘密を描きつつ、物語は進んでいく。
家族や差別問題など、さまざまなことを考えさせられる作品だったが、ラストは感動的で、温かな余韻の残る作品だった。


余談だが、この作品で出てきた、摩周湖の「滝霧」というのが、非常に気になり、YouTubeで観てみたのだが、うちのパソコンの画面では、いまひとつ感動が伝わってこなかった。
おそらく、この本の写真が、その「滝霧」なのだと思う。
現地に行っても、必ずしも観られるとは限らない(天候次第)、幻想的な景色。
是非、本物を観てみたいものである。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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