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書誌データ

教育・資格検定
新潮社
2017年 08月 発売
283P
9784103245339

内容紹介

超常現象研究家・中岡俊哉は、社会現象にまでなったベストセラー『狐狗狸さんの秘密』『恐怖の心霊写真集』など、生涯に約200冊の著書を刊行。テレビ番組で心霊写真を「背後霊」「地縛霊」などの用語を駆使して解説。総出演番組数は300本にものぼった。彼こそは「超常現象」を武器に、出版と放送を股にかけた「昭和オカルトの父」であった。いったい、中岡俊哉とはなにものだったのか―?驚愕のオカルト評伝、ここに降臨!オフィシャル版「コックリさん文字盤」付き!

目次

プロローグ 一九七四年三月七日の「奇跡」/第1章 三度の臨死体験/第2章 超常現象との出会い/第3章 ユリ・ゲラーと超能力ブーム/第4章 コックリさんと心霊写真/第5章 クロワゼット、衝撃の透視力/第6章 ハンドパワー、そして「死後の世界」へ/エピローグ 予知されていた寿命

すべて私の感性が鈍いからです

2

昭和のオカルト・ブームの時、ちょうど私は小学生から中学生の
頃だった。超能力少年がスプーンを曲げるのをテレビで見て真似を
した。しかし、いくらスプーンをこすっても曲がらない。

テレビ画面からかのユリ・ゲラーが「念力を送る」と言うのを聞いて
一生懸命にその念力を感じようとしたが、な~~~んにも感じない。

遠足で行った日光・華厳の滝の前での記念写真に霊が写っていると
一部のクラスメイトが騒いでいたが、私の手元の同じ写真には霊
なんか写っていなかった。

放課後の教室でコックリさんに参加するも、「〇〇ちゃん、動かさな
いで」と言い放ち場をぶち壊した。だって、本当に相手が自分のいい
ように動かしていると思っていたのだもの。

「口裂け女」の噂が流行った時だって「は?刃物を持って追いかけて
来る?そんなもん、銃刀法違反で警察に捕まるだろう」と思いながら
も、「うわぁ、怖いねぇ」なんてヘラヘラしていた。

それもこれも、私の感性が鈍いのに原因があると思っている。だって、
幽霊だって、宇宙人だって、一度は目撃したいのだもの。

凡人には見えないものが見えたり、感じられない何かを感じることが
出来る人がいても不思議ではないと思うんだ。ただ、自分には特異な
能力がないってだけでさ。

本書はオカルト・ブームを牽引した中岡俊哉の評伝なのだが、息子さん
が書かれている為かきれいごとばかりになっている気がした。

馬賊になりたいと渡った中国での3度の臨死体験や、海外で受けた心霊
治療、そして、戦後に糊口をしのぐために中国時代に集めた奇談・怪談
を文章にすることから徐々にオカルトの世界に入ってくのだが、中岡氏
がどのような心霊研究を行っていたか、何を基準に自称超能力者を本物
と偽物に判別していたかがまったく分からない。

実際に自分の目で見て「本物だ」と確信したら本物なのだそうだが、
それでもトリックの不在の証明にはならない気がした。

心霊写真の判断にしても中岡氏が「本物」と太鼓判を押した写真でも
後年、撮影者本人が「あれはトリック」と告白した写真もあったはず。

オカルト・ブームが世間にどのような影響を与えたかを知るにはいい
が、物足りなさは否めない。

尚、本書のカバー裏にはコックリさんに使用する図案が印刷されている。
家人とやってみたのだが、やっぱり動きませんでした。私同様、家人も
感性が鈍いんだろうな。
+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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