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書誌データ

小説・エッセイ
講談社
1991年 08月 発売
271P
9784062046695

どこまで本当なのか……

3

虚実合わせて、いかにも本当に起こったことのように書く、というのが小説ならばこの本もそうに違いありません。

つい作者に重ねて見てしまう、海藤正夫という新人賞を取って印税がどんどん入ってきている、そのせいで生活が物心両面で荒れている印象の主人公の周囲で起こる、出来事が緊張感無しに、だらだらと書きつらねられている、どこまで本当にあったことなのかと、中には全て信じてしまいそうな人もいるだろうと思わせる作為的に錯誤を狙った作品のようにおもわれます。


実際に佐藤正午という方は「永遠の2/1」でデビュー後、ジャンプやリボルバーという作品が映像化もされているので(どちらもまだ未読です)それなりのお金が入ってきただろうことは想像がつきます。

今よりも出版界の不況は目立たなかった時代でしょうし。


主人公の周囲には女性が一杯あらわれます。お金で何とかしたらしい女性とか、目が覚めて見ると台所で料理をしている女性がいたりとか、その二人がダブルブッキング状態で出会ったり、とか、そこへ主人公が頼んだその筋のきれいなミニスカのお姉さんがやってきて、仕方なくお断りしてお金だけ払ったりして、と公序良俗に反すると思われる(わざと古めかしい表現にしていますが)場面が溢れています。


そしてもう一人、お金を使いまくっていた伝説の夜の帝王的な男性、エンダマモルが主人公の影のように見え隠れし、やがて公金を使い込んでいたらしい、と殺されてからうわさが流れてきたりします。


物語というよりはエッセイ風でもあり、時代の風俗、流行歌や当時の野球選手、江川などが出てきて軽いタッチで進んでいきます。ただしどこに進んでいくのかがよくわからない物語で(物語だとしたら)いつまで続くと思われたお金があっさりとそこをつき、やがて主人公はどん底のなかで「お金のために小説を書く」と言っていた自らを振り返ります。


全十五章ある(最後はあとがきなのですが、あとがきまで小説の一章に組み込まれている)すべてが文体を変えて書かれた怪作です。

佐藤さん、いろんなものを書かれていたんだなという印象です。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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