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書誌データ

新書・文庫
早川書房
2017年 04月 発売
263P
9784150121211

内容紹介

香港で母さんと出会った父さんは母さんをアメリカに連れ帰った。泣き虫だったぼくに母さんが包装紙で作ってくれた折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動きだした。魔法のような母さんの折り紙だけがずっとぼくの友達だった...。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝いた表題作など、第一短篇集である単行本版『紙の動物園』から7篇を収録した胸を打ち心を揺さぶる短篇集。

自身の経歴がバックグラウンドにあるような短編集

4

現代中国の作家による物語を読んだことがないのでよくわからないが、中国の歴史と今が微妙に重なり合う物語が7編入っている。

表題にある
 ・紙の動物園 これは中国人の母とアメリカ人の父を持つ少年が、成長するに従って中国人の血が入っていること、中国人である母を忌わしく思い、母親に冷たい態度をとってしまう。その複雑な心境を”包装紙で作ってくれた折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動きだした。魔法のような母さんの折り紙だけがずっとぼくの友達だった”少年時代と母を愛しながら母が中国人であることを受け入れられない自分の葛藤が描かれている。
この小説がヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠をとったそうだ。
そこに続く
・月へ
・結縄
は、中国イメージのあるファンタジーのようなSFであるが、
その次から続く
・太平洋横断海底トンネル小史
・心智五行
・文字占い師
は歴史をバックグラウンドにしたSFである。ここに書かれているのは中国人から見た日本人の姿なのだろうか。過去にはこういう事実もあったのだろうが、日本人として読んでいて非常に複雑な気分になる。さらに第二次世界大戦直後の台湾事情が書かれていて、それは非常に重たい気分にさせられる。
・愛のアルゴリズム
は、特定の国の人の気持ち、というより人間としての愛が語られている。
これは著者のプログラマーとしての経歴が色濃く出ていると思う。

この7編を読んで中国人が全てこういう気持ちでアジア・アメリカ人を見ているとは思わないが、こういう気持ちである人もまだまだいるのだろうという事実を改めて突きつけられた気がした。
訳者の古沢嘉通氏のあとがきが素晴らしく、さすがに素人ではここまで読み込めないが、SFというより、やはり受賞された賞からもわかるが、ファンタジー色の強い作品と思う。


+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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