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「アメリカ文学」の誕生に立ち会った男 » « ゆかいな「本」ばかり集めた絵本です
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書誌データ

新書・文庫
草思社
2015年 06月 発売
499P
9784794221322

内容紹介

ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、トマス・ウルフ―アメリカの文学史に名を残すことになる若き作家たちを発掘し、その才能を引き出した伝説の編集者パーキンズの評伝。作家に寄り添う編集者として、時にはカウンセラーとなり、恋愛相談役となり、マネージャー、金貸しの役割まで果たした。その熱意溢れる仕事ぶりを支えたのは「この世に書物ほど大切なものはない」という信念だった。全米図書賞受賞作。

目次

第1部(本当のもの/楽園にて/生い立ち/拡張の年/新しい家/仲間たち/人格者/心のこもったささやかな援助)/第2部(信頼の危機/助言者として/悲しみの日々/女と男)

「本当に面倒くさい人たち」を愛した編集者

5

sashaさんが本書のレポートを書かれたのは五月の上旬の事でした。

トマス・ウルフを育てた編集者の物語と聞いてすぐに本を購入したのですが、読みだしたのはブクレポが終わるという十月に入ってからのことです。

終わってしまう前に何とかレポをと思っていたのですが、あれもこれもと欲張りな私ですので季節はいつの間にか秋に。

おりしも奈良の興福寺の阿修羅像公開の時期で、奈良へ、そして京都へ向かう車窓の景色を眺めながら読み進めました。


上巻だけで500ページ近い大冊です。

チャールズ・スクリブナー社において編集者としてスコット・フィッツジェラルド、アーネスト・ヘミングウェイ、そしてトマス・ウルフという時代を代表する作家たちを育て作品を生み出させた編集者だそうです。

トレードマークは帽子。室内でもかぶり続けた帽子は、会いたくない訪問者が訊ねてきても、外出するところだった、と言い訳できるから、とジョークで答えるパーキンズ。


フィッツジェラルドという才能がきらめいているものの、それゆえに浪費も激しい気分屋の天才と付き合い、ほとんどじっと耳を傾けるという親身になって相手の考えを受け止める姿勢で、耐え抜き時間をかけて作品を物にさせた一番の功労者です。


そしてフィッツジェラルドに紹介されたヘミングウェイも一筋縄ではいかない才能と個性の持ち主でした。

それぞれがそれぞれのやり方で執筆し、自信がありながら不安にも陥り、創作者特有の不安定さのなかで模索する様子が、温かく見守るパーキンズの姿を添えることでより鮮明に浮かび上がってくるように感じました。


パーキンズという編集者がいなかったら「グレートギャッツビー」もヘミングフェイの「日はまた昇る」もこの世には生み出されていなかったかもしれません。

たびたび印税を前借するフィッツジェラルド。男性的な外見のわりに人の様子が気になり女性作家を売り出すと露骨に嫉妬するヘミングウェイ。

大変な苦労だったろうと思います。


ですが我らがトマス・ウルフに比べればその苦労はたやすいものだったのではないか、と思わせる真打の登場です。

二メートルを超える大男できらめくような才能の持ち主、詩人にしてすべてを書きつくそうとした情熱の人。トマス・ウルフ。


ウルフは日本ではほとんど知られていない作家だと思います。

図書館の蔵書もわずかですし、私も手元に古い出版年の二作品を所有しているだけです。つまり私にとっても幻の作家なのでした。


知ったのは十代のころ、早川書房が(今、カズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞で注目されている出版社です)出していたSFマガジンに乗ったレイ・ブラッドベリの題名は忘れましたがウルフを称揚する短編小説ででした。


アメリカ人の魂を描く天才小説家にして詩人とブラッドベリは書いていたように思います。

当時ブラッドベリにはまっていた私は一も二もなく読んだこともないトマス・ウルフという作家にあこがれを持ったのでした。

そんな憧れの作家の創作の様子がわかる本書は驚きの連続で、京都についてもとじて電車を降りるのが辛いくらいでした。

+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
メモ
タイトルにsashaさんのレポに書かれた「本当に面倒くさい人たち」という「sashaさんらしい」言葉をお借りしました。
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