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書誌データ

小説・エッセイ
集英社
2017年 07月 発売
163P
9784087711226

内容紹介

台湾人の母と日本人の父の間に生まれ、日本で育った琴子、同じく台湾人・日本人のハーフである嘉玲、両親とも中国人で日本で生まれ育った舜哉。上海の語学学校で出会った3人は悩みながら友情を深めていく。日本、台湾、中国という三つの国の間で、自らのアイデンティティを探し求める若者たちの姿を描く青春小説。

言葉と国とのあいだでゆれる気持ち

3

いま、カズオ・イシグロブームが起こっているようです。少なくともAmazonではほとんどの作品が売り切れ。早川書房では大増刷の計画だとか。

そのイシグロ氏の文学を支えている根底にあるのが日本生まれ、イギリス育ちであることから感じる、どこにも帰属しないという違和感、エトランジェとしての放浪観ではないかなと愚考します。そこから生まれる漂流している意識や、目の前に見える事物を疑ってかかる疑念が徹底的に考え抜く姿勢と相まって独特の不安定な世界観、作品世界を産んでいるのだろうと、感じているのですが、さて増刷された作品を手にして楽しまれる人が多いといいのですが。


長々と話題のノーベル賞作家について語ってきましたが、それも意味があるのです。

内容紹介にあるように、主な登場人物は三人。


台湾人の母と日本人の父の間に生まれ、幼いころから日本で育った琴子(ミーミー)。
日本育ちで、台湾×日本のハーフである嘉玲(リンリン)。
日本育ちで、両親ともに中国人の舜哉。


上海の語学学校で出会った、それぞれに母国、言語などに悩みつつ立位置を探しているような三人の交流を描く物語です。

中国語と台湾語は同じような、イメージがありますがどうやら別の言葉のようです。中国語が変容していったのか、台湾語が取り残されたのか日本の統治による独自化も進んだようで、そのあたりの違和感、途絶間はわかりにくいものがあります。


言語は基本母語で思考、思索のベースを形作っている物のようにおもうのですが、それが定まっていないと言語的なエトランジェとなって、なかにはイシグロ氏のような稀有な作品を生み出す方の出てくるのですが、残念ながら温又柔さんの操る日本語はまだ「物語」としての密度を持ちえていないように思われます。


第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞した「台湾生まれ 日本語育ち」を物語風の作文に綴った作品に読めました。

第157回芥川賞の候補作にあ下られていましたが、物語としての作り込みが必要に感じました。



+5あり! +3あり! +1あり!
【 読了日: 】
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