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書誌データ

小説・エッセイ
新潮社
2005年 08月 発売
471P
9784104778010

内容紹介

世界的な人工知能コンテストに参加するためメルボルンを訪れていた尾形祐輔は、プログラム開発者の中に、10年前に夭折したはずの天才科学者・フランシーヌ・オハラという名前を発見する。本物なのか?同姓同名の別人か?訝る祐輔の前に現れたのは、紛れもなく祐輔の知るフランシーヌその人、そして彼女の姿をそっくり真似てつくられた、窮極のアンドロイド「人形」だった。混乱する祐輔に、彼女はとあるゲームを提案する。迷走するゲームの果て、祐輔は密室に幽閉され、フランシーヌは祐輔の作ったロボット・ケンイチに射殺されてしまう―。

著者紹介

瀬名 秀明:1968年、静岡県生まれ。1996年、東北大学大学院薬学研究科博士課程修了。薬学博士。1995年、『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞。1998年『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞を受賞する

人間の子供が、いつの間にか言葉…

5

人間の子供が、いつの間にか言葉を覚えるのに、動物の子供をまったく同様に話しかけながら育てても言葉をしゃべらないのはなぜなのか。もしロボットを同じように育てたらどうなるのか。

人間は、周囲の環境を無意識に取捨選択し、重要であることとないことを分けているが、それをロボットにどうやってわからせばいいのか。

パソコンを分解しても、罪悪感を感じるなどということはありえないのに、人の形をしたロボットの口をこじ開けたりぶん殴ったりするのに嫌悪感を感じるのはなぜか? ロボットが何かを感じるわけでもないのに。
もっと端的にいうなら、壊れてうち捨てられた人形にさえ、人は嫌悪感を覚えます。洗濯機が捨てられていてもなんとも思わないのに。

まあ、認識のほとんどを視覚に頼っているのだから、当然といえば当然ですけれど。人間は、相手が人間であるかどうかという判断基準を、その「かたち」に依っているのでしょう。だから、ロボットなり人形なりを「人間」と錯覚してしまうのだと思います。
そして、人間ではないと判っても、なぜかその錯覚からは逃れられない。
だからこそ、ヒトの形をした機械という存在に、哲学やら倫理観やらが付き纏うのです。

機械と人間、という対比において考えると、人間の頭の中って不思議です。そして、その不思議な頭を使って「不思議」と考えること自体が不思議です。無限ループに陥りそうですが。

工業用ロボットではない、いわゆるヒューマノイドの理想形は、人間のコピーです。
「ケンイチ」も、人と同じセンサーを搭載し、人の子供と同じようなプロセスで育てられ、環境に適応してゆきます。小説を読み、自分でも書き、自分で考え、判断する能力を身につけてゆきます。
人と同じように考え・・・そして、最終的には、人と同じ間違いをおかすロボット。その中には、ロボットが自殺したり嫉妬したり殺人したりも含まれるのでしょう。
それは、何かの役に立ってもらおうというのではなく、あくまで、人のコピーを作ることによって、人間が人間を知る手段を追求している気がします。

フランシーヌ・オハラと、森博嗣の「すべてがFになる」の真賀田四季が非常に重なります。小説のテーマも似ています。作者はどちらも現役研究者、お互いに影響を受けあったりしているんでしょうか。

ちなみに本書はシリーズ物の二作目です。一話完結ですが。
+5あり! +3あり! +1あり!
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